巨人・田中将がオープン戦で好投、縦振りフォームの効果が見え始める

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 ◇オープン戦 巨人1―2ロッテ(2025年2月24日 那覇) 今年のオープン戦で注目を集める巨人の田中将投手が、わずか10球ながらもその内容に納得を示しました

キャンプから重点的に取り組んできた「縦振り」のフォームが功を奏し、特に2球投げたカーブの投球には美しい落ち方が見受けられました

この新しいフォームは、彼の代名詞でもあるスプリットの縦変化にも良い影響を及ぼすと期待されています

 通常、投手は故障や年齢を重ねると肘が下がりがちになり、その結果、投球動作が横振りになってしまいます

この横振りではボールが引っかかりやすく、また抜けやすくなるため、コントロールが難しくなります

田中は右肘を上げることに加え、グラブをはめた左手を逆に下げることを意識しています

これにより、右手の動きがスムーズになり、高いフォームから繰り出されるストレートがより効果的になるのです

 この日の試合では、彼の直球が最速145キロと良好な球速を記録

また、バッテリーを組んだ甲斐選手を巧みに使い、直球を見せ球として活用する姿勢も見られました

具体的には、対戦相手の高部、ソト、山本の3選手に対して、直球を早いカウントで何球か投げた後、変化球で打ち取るという配球の工夫がありました

今後、球速が2、3キロ上昇すれば、さらに変化球との組み合わせが有効になると予想されます

田中と甲斐がこの配球をどのようにさらに練り上げていくのか、今後の展開が楽しみです

田中将投手のオープン戦での好投は、彼が取り組んでいる縦振りフォームの成果を示しています。今後、さらに球速が上がることで、彼の投球にさらなるバリエーションが生まれることが期待されます。新たな戦略を練る巨人のバッテリー陣にも注目が集まります。
キーワード解説

  • 縦振りとは? 投手が肘を高く保つことでボールを上から投げるフォームであり、ストレートや変化球の制御向上が期待されます。
  • スプリットとは? 投手がスピンをかけて投げる変化球で、ボールが落ちる軌道でバッターを打ち取るために使います。
  • 見せ球とは? バッターに対して有効な球種を見せることで、次に投げる球の威力を高める投球戦略です。
  • 配球とは? 投手がどの球種をどのタイミングで投げるかを戦略的に決めることです。これにより、打者の予測を裏切りやすくなります。

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