山崎選手は最速150キロの速球と、97キロのスローカーブを駆使し、緩急をうまく使って相手打者を手玉に取った
好投と反省点
4回を投げて1安打無失点の成績を残した山崎選手は、「無失点というのが一番良かったんですけど、ところどころで反省するべきことは多かったので、次に向けてやっていきたい」とコメントし、この日の投球を振り返った先発への意気込み
この日が今季初の先発登板となった背景には、周囲の配慮があった1日のヤクルト戦では2番手での登板を果たすも、2回2／3で6安打4失点を喫し、首脳陣から先発としての調整登板を提案された
先発予定だった戸郷選手も快諾し、山崎選手は「すごく申し訳ないんですけど、その分しっかりと絶対に抑えないといけなかった」と述べた
内角攻めの成果
山崎選手は、勝負どころでの内角攻めも生かしたキャンプ中に内角に投げることを意識して投球練習を重ねた結果が実を結んだ
初回には2死から四球と安打で一、三塁のピンチを迎えたが、西川選手を内角直球で遊飛に打ち取った
3回にも中川選手を内角シュートで空振り三振に仕留め、「確率が悪いので、よくしていかないといけない」と辛口評価をしつつ、練習の成果を実感している様子を見せた
今後の予定と期待
現状、山崎選手は開幕2カード目の中日戦（バンテリンドーム）での先発が有力視されており、今季も先発の柱として期待されている「残りのオープン戦の登板が3試合か4試合か分からないですけど、自分の納得するボールをしっかりと投げる」と今後の意気込みを語り、ギアを上げていく所存だ
【水谷京裕】山崎伊織選手の好投は、彼の投球技術の成熟を示しています。特に内角攻めの成功は、キャンプ中の地道な練習の成果が反映されており、今後の成長に期待が高まります。また、周囲のサポートを受けながらも、自らのプレーに厳しい姿勢を持っている点も印象的です。
キーワード解説
- スローカーブとは？スローカーブは、通常の速球に比べてスピードが遅く、変化が大きい球種です。これにより、打者は速球とスローカーブの違いに惑わされることが多くなります。
- 内角攻めとは？内角攻めは、ピッチャーが打者の内側、つまり体に近い位置にボールを投げる戦術です。これにより、打者は反応が難しくなったり、ファウルになる可能性が高まります。
