菅野はメジャーでの初勝利を目指し、先発としての責任を果たした
初回からの好投が光る
菅野は初回、ロイヤルズの先頭打者インディアを外野フライに打ち取り、続くウィットも同様に凡退させたそして3番のパスクアンティノをカウント1－2で追い込むと、スプリットを投じて空振り三振に仕留めた
菅野のスプリットは、バッターにとって難解で、変化球として効果的に使われる
安定した投球で無失点を維持
味方が先制した後の2回も、菅野は3者凡退で簡単に抑えた3回には2死から安打と四球で一、二塁のピンチを迎えたが、自らの暴投で二、三塁とさらに危険な状況に
しかし、2番のウィットをスイーパーで抑え、無失点で切り抜けた
5回にも無死から連続ヒットを浴びたが、後続をフライアウトにして無失点を続けた
持ち球が冴え渡る
菅野は、直球を核にカットボール、スライダー、スプリット、ツーシーム等、多彩な持ち球を駆使し、ストライクゾーンを巧みに使い分けた抜群の制球力を活かしながら、冷静にアウトを取っていった
デビュー戦のアクシデント
メジャー初登板となった3月30日（日本時間同31日）のブルージェイズ戦では、手に異変が生じ、途中降板を余儀なくされたこれは「両手のけいれん」とされ、体調不良が影響している
菅野は「緊張や脱水症状で手がつった」と振り返り、デビューへの不安が増長したこともあった
しかし、今回の好投で自信を取り戻した様子だ
35歳5カ月での先発デビューは、歴代最年長の記録を更新
菅野は異国の地でもその実力を証明し、老練の技巧で試合を制圧した
今回の菅野投手の投球は、初回からの安定した制球力が光り、無失点で切り抜けた姿勢が印象的です。アクシデントの後での好投は確実に自信を深めたことでしょう。今後の試合でもこの調子を維持し、メジャーでの成功を確信したいものです。
キーワード解説
- スプリットとは？：スプリットはピッチャーが投げる変化球の一種で、投球の際にボールの指を揃えずに持ち、リリースの瞬間に指を広げることで、急激に落ちる特性を持っています。打者にとっては、予測しにくい変化をもたらします。
- 制球力とは？：制球力はピッチャーがどれだけ狙った位置にボールを正確に投げる技術を指します。制球力が高い投手は、打者を抑えるのが得意で、試合の流れをコントロールするのに重要な要素です。
- カーブとは？：カーブは変化球の一つで、ボールが高い位置から低く曲がる特性があります。打者にとってはリズムを崩されやすく、効果的に使われるとアウトを取るのが難しくなります。
