この試合では、天理大の徳井仁一朗(2年=仙台育英)が先発として5回を投げ、2安打、2四死球、5奪三振、1失点の好投を見せ、リーグ戦初勝利を手にした
天理大はリーグ戦8連覇を持つ強豪であるが、前日の試合では完封負けを喫しており、特に重要な一戦であった
エースの的場吏玖(3年=大阪電通大高)が調整不足でメンバー外となる中、徳井が代わりに先発の役割を任された
徳井の最速球は135キロに達したが、三幣寛志監督は彼のストレートとカットボールを高く評価した
「スピンが効いて、初速と終速があまり変わらない」という特性が試合を作る上で効果的であったという
徳井自身も、「自信を持って真っすぐを投げ、変化球もしっかり振らせてアウトを取ることができたため、相手に的を絞らせない投球ができた」と振り返った
高校時代の徳井は仙台育英の投手陣においては10番目の存在であり、そのため公式戦に出場する機会は限られていた
「当時の同級生は甲子園で目立つ中、私はボールボーイやアルプススタンドにいた」と彼は回想する
それでも、大学に進んだ際に「絶対に負けたくない」との強い気持ちを持ちながら努力を続けることで、リーグ戦で存在感を示す選手に成長した
徳井は「色んなリーグで活躍している先輩や同級生にいつか勝ちたい」と今後の目標を語り、高校時代に敵わなかった選手たちに挑む日が楽しみでならないと述べた
その成長ぶりは、天理大にとっても大きなプラスとなっていくことが期待される
徳井仁一朗選手の活躍は、過去の経験を踏まえた努力の成果であり、特に高校時代の苦労が今のパフォーマンスに結びついていることが印象的です。高校時代は目立たなかった彼が、大学での挑戦を経て成長した姿は、多くの若い選手にとっても励みになるでしょう。
キーワード解説
- 先発とは?先発とは、野球などのスポーツにおいて試合の最初から出場する選手のことを指します。特に、投手の先発は試合を始める重要な役割を担います。
- 奪三振とは?奪三振は、投手が打者を三振に仕留めることを指し、投手としての実力を示す重要な指標の一つです。
- カットボールとは?カットボールは、投手が投げる球種の一つで、バッターに近づくように曲がる特性があり、打者のタイミングを狂わせるために使われます。

