今永昇太選手が示す4シームの新たな使い方とその効果

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 メジャーリーグの名門チーム、シカゴ・カブスで活躍する日本人左腕の今永昇太投手が、その独自の4シームの使い方により注目を集めている

彼は昨季、ルーキーイヤーにおいて29試合に先発し、15勝3敗、防御率2.91、WHIP(Walks and Hits per Inning Pitched、与四球と被安打の合計をイニング数で割った数値)1.02という素晴らしい成績を収めた

今季に入っても好調を維持し、3試合で2勝、防御率は驚異の0.98を記録している

今永昇太投手の成績と評価

 カブスのクレイグ・カウンセル監督は、今永の投球について「彼は一球一球、確実に自分の投球を貫いている」と絶賛

2年目のジンクスが懸念される中、経験豊富な今永にとっては問題とはならないようだ

「前年と同じことをする場所ではない」と冷静に語り、常にその時に最適な投球を心がけている

4シームの特異性

 特に注目すべきは、今永が使う4シームのスタイルである

彼の4シームの平均球速は92.3マイル(約148.5キロ)で、メジャーリーグ全体と比べると約2.7キロ遅い

しかし、被打率は.154を記録しており、打者にとっては恐るべき存在である

この現象の要因として、今永の高低を使った投球スタイルが挙げられる

高低の使い分け効果

 メジャーリーグでは長打になりやすい“バレルゾーン”を意識する打者が多いが、今永は低めの4シームを効果的に活用することでリスクを減少させている

特に、NPB時代にこなした低めのストレートを使い分けることで打者の警戒心を高め、高めのボールも打者にとって打ちにくくしている

フォームとスピン数
 今永の4シームは平均スピン数2199回を記録しており、ホップ成分が多いため、たとえ打たれても長打になりにくい

また、彼の身長178センチからの投球フォームも影響し、肘のアングルを下げることでボールの見極めが難しくなる

こうした要素が組み合わさり、今永の4シームはマウンド上で非常に効果的な武器となっている

 今永昇太選手の投球スタイルは非常に興味深い。4シームを効果的に使い分けることで、打者に対する影響力を高めているのがわかる。特に高低を使い分けて打者の恐怖心を煽る一方、低めの球も駆使しているのは見事だ。こうした技術が、彼をエース級の投手に押し上げている理由だろう。
ネットの反応

コメントの内容は、今永昇太選手がMLBで成功している理由や、その投球スタイルに関する多様な意見を含んでいます

多くのコメントは、彼の投球が「球速だけでなく制球力やボールの回転数が重要である」と指摘しています

特に、今永選手は「100マイルの球速は必要ない」という考えが広まり、彼の投球術が変化し続けていることが強調されています

彼の投球スタイルは、コントロールと配球、そして精神力に依存しているという意見が多く寄せられ、中には「スピードガンを捨てよ」という意見もあり、これはより効率的な投球を示唆しています

実際に、今永選手の平均スピン数やボールの動きーレベルについても多くのコメントがされており、フォーシームの特性や回転効率が制球力に大きく寄与していることがわかりました

ネットコメントを一部抜粋

  • いわゆるフォーシームも回転数が変われば、変化球にもなるし、100マイルもの球速は必要でないという証明にもなる。
  • 今永先生は地頭がよろしいようで。
  • スピンスピンと言われるが結局はコントロールと配球。
  • いわゆる「スピードガンを捨てよ」って話よね。
  • 今永を見てれば制球力がどれほど重要かがよく分かります。
キーワード解説

  • 4シームとは? 4シームは投手が使用するストレート投球の一種で、ボールの回転数を高めて、通常の真っ直ぐよりも変化を少なく保つことが特徴です。
  • WHIPとは? WHIPは、投手が1イニングあたりに与える走者の数を示す指標で、与四球と被安打の合計を投球回数で割ったものです。この値が低いほど投手の制球力が良いことを意味します。
  • バレルゾーンとは? バレルゾーンは、打者が本塁打やextra-base hits(長打)を狙える理想的なボールの高さと位置を指します。このゾーンでの打撃が強力な打者には有利です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。