エース戸郷、阪神戦での初戦を落とす
2025年4月8日、名古屋で行われた中日との3連戦で2勝1敗と勝ち越した巨人は、続く東京ドームでの阪神との3連戦に臨んだしかし、巨人は3連敗を喫し、その敗北はシーズン最初の本拠地での阪神相手の3連敗としては21年ぶりの厳しい結果となった
特に、初戦をエースである戸郷翔征が落としたことが大きな痛手となった
戸郷は3回を投げ、7安打3失点で降板
この間に中野拓夢には二盗を2度決められ、開幕戦同様、5回に突如として崩れる悪癖を露呈した
阿部慎之助監督は試合後、「たぶん癖を全部分かっていたから、あれじゃあ打撃投手」と語り、投球時の癖を盗まれたことを暗に示した
投球の基本を見つめ直す必要性
戸郷は、打者に対して初めからスライダーやフォークといった変化球を多用していたしかしカウントを取るためのフォークは、落差が小さく威力がなかったため、甘くなった球を狙われてしまった
打者にとって強い真っすぐを投げて追い込んでからのフォークは効果的だが、戸郷はその基本を忘れていた
対照的に、阪神の先発・村上頌樹は球速があり、高めの真っすぐが伸びていたため、巨人の打者は村上のフォークに振らされてしまった
戸郷が打たれるたびに首をかしげる姿が見受けられたが、その前に自身の投球の基本をもう一度考えるべきだ
田中将大の活躍
田中将大は中日戦で586日ぶりの白星を挙げ、96球を投げる中で様々な球種を使い分けたしかし彼も真っすぐを多用し、外角低めに投げ込むことで安定感を確保した
次に登板した赤星優志は6回を81球で3失点にまとめたものの、先制弾と2ランを許し、甘いボールが悔やまれる
昨年の成績が思わしくなかったことから、今後の彼の成長が期待される
また、石川達也も4回に押し出しの四球を与えてしまったが、大山悠輔のヒット以外への無失点は評価されるべきだ
巨人が阪神戦で3連敗を喫したことは、チームにとって痛手となった。特にエースの戸郷翔征が初戦を落とし、調子が上がらないことが心配される。投球の基本を再確認する必要がある。
キーワード解説
- エースとは?プロ野球において、エースはチームの中で最も優れた投手を指します。試合の勝敗の鍵を握る重要な選手です。
- 球種とは?投手が投げるボールの種類を指します。ストレートやスライダー、フォークなどがあり、それぞれ特性が異なります。
- 真っすぐとは?ストレートとも呼ばれ、特に変化のない純粋な速球を指します。投手にとっての基本となる球種です。
- 失投とは?投手が意図した位置とは異なる場所に投げてしまった球のことです。打者にとってはチャンスとなるため、注意が必要です。

