巨人が逆転勝利、若林の活躍がチームを救う

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◆JERA セ・リーグ ヤクルト4―6巨人(19日・神宮) 全員の勝利への執念が白球に乗り移った

阿部監督をはじめベンチの選手たちは総立ちで沸いた

1点を追う7回2死一、二塁、2番・若林が木沢の内角球を強振

左翼後方への大飛球をサンタナが背走しながら捕球したかに見えたが、流れの中でグラブからポロリとこぼれた

審判団の判定はノーキャッチ

ヤクルト・高津監督が完全捕球をアピールしてリクエストも覆らず、逆転の決勝2点二塁打になった

「こういうところで打てるような選手になりたいと思っていた」

3安打2打点の若林について、阿部監督は以前から「ちょっと真面目にやればいい選手だよ」と能力を高評価していた

その期待に応えるように「何とか食らいついてバットを短く持って」と泥臭くしぶとい打撃で貢献

丸、キャベッジが故障で不在の外野手陣の中で打率2割7分9厘、得点圏打率3割5分7厘と存在感が光る

「石川もなんとか粘ってね、そこまで試合をつくって

その後に投げたピッチャーも頑張ったしね」

試合後、阿部監督は投手陣も含めた総力戦の勝利だと強調した

先発の石川は4回79球2失点で交代の判断

「いっぱいいっぱいだと思った」と5回から継投を選択した

翌20日もグリフィンがコンディション不良で先発を回避したためブルペンデーとなり、ケラーが急きょ先発することになったが、層の厚い救援陣を信じて貪欲に勝ちにいった

7回は2死走者なしから代打・中山、泉口、若林の3連打で逆転

中山は「負けていても郡さんが盛り上げてくれていたので雰囲気は良かったです」と明るく一丸になって反撃

結果的には石川が3回2死満塁で追加点を許さず、4回1死三塁でスクイズをグラブトスで本塁アウトにして阻止するなど必死に追加点を阻止したことも大きかった

開幕戦でヤクルトに逆転勝ちして以来、チームは先制されると引き分けを挟んで7連敗中だった

ヤクルトに開幕5連勝は球団では04年以来、21年ぶり

今季10勝目で貯金2となった

ヒーローの若林は開幕後にストレスで3、4キロ体重が落ちたといい「出続ける難しさも感じながらやっています

吐きそうになりながら飯食って

ご飯いっぱい食べて筋トレしてトレーナーさんのおかげです」と声を張り上げた

3点ビハインドをはね返してつかんだ逆転勝利

阿部巨人は着実に地力をつけながら前進している

完全捕球とは?

野球規則の「5.09 アウト」には、打者アウトの条件が記されています

アウトになるためには野手がボールを受け止めた後、送球動作に移ってからボールを落とした場合にも観察されます

つまり、野手がボールを手にした時点からそのボールを意識的に保持し、その後落とした場合でも“捕球”と見なされるため、サンタナの場合はこの条件を満たさなかったと考えられます

今回の試合は巨人が絶体絶命のピンチを乗り越え、若林選手の活躍によって逆転勝利を収めたことが印象的でした。チーム全体が一丸となって逆境を克服し、選手間の連携と監督の信頼が評価される結果となりました。投手陣の粘り強さも勝利への重要な要素でした。
キーワード解説

  • 逆転勝利とは?試合の中で、後に勝利となる点数を逆転して獲得することを指します。今試合では巨人がそれを達成しました。
  • 二塁打とは?打球が二塁と一塁の間を越えて、打った選手が一塁を飛び越え、二塁まで到達することを指します。
  • 継投とは?先発投手が一定のイニングを投げた後、他の投手に交代することを意味します。試合の状況に応じて最適な投手を投入する戦略です。
  • 救援陣とは?試合中に先発投手から交代してマウンドに上がる投手たちを指し、試合を締める役割を果たします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。