今年もルーキーの宗山塁(楽天)や伊原陵人(阪神)らが期待に応えた活躍を見せる中、実績のある選手でも苦しい立場に立たされることがあります
その代表格が、オフに楽天から巨人に移籍した田中将大選手です
「ストレートの衰え」が影響
田中選手は今シーズン、キャンプからフォーム改良を行い、その成果もあって開幕ローテーション入りを果たしました4月3日の中日戦では5回を1失点と好投し、移籍後初勝利を挙げました
しかし、続く17日のDeNA戦では、立ち上がりから連打を浴び、1回に2失点、さらに続く回で3連続タイムリーを浴びて、結果的に2回で6失点し早々に降板しました
翌日、選手登録は抹消され、二軍での再調整が決定しました
田中選手における不振の原因の一つとして「ストレートの衰え」がよく語られます
2013年には24勝0敗という成績でチームを日本一に導いた際、最速156キロを計測していた田中選手ですが、近年ではスピードが低下し、昨年の登板では147キロにとどまりました
今シーズンも最速は149キロですが、平均球速は145キロ前後となっており、本来のスピードには戻っていない状況です
ストレートの被打率が高い
田中選手のストレートは、今シーズンの2試合での被打率が5割を超えています一般的に、ストレートのスピードが衰えると、オーソドックスな右投手は被打率が悪化することが統計的に示されています
このため、田中選手は自らの復活のためにストレートのスピードや勢いを取り戻す必要があります
ただ、35歳を超えた選手がスピードをアップさせるのは極めて難しいことです
過去には、元ソフトバンクの和田毅選手が40歳を超えて自己最速を記録した例もありますが、田中選手とは投手のタイプが異なるため、同様の道を歩むのは容易ではないでしょう
田中将大選手の厳しい状況は、プロスポーツにおける選手の寿命やパフォーマンスの変動を強く示している。かつての輝かしい成績と現在の課題の対比は、ファンやチームにとっても切実な問題である。
ネットの反応
田中将大投手の通算200勝に関するコメントは、多岐にわたる意見が寄せられています
特に、現在の彼の成績や投球内容に対する懸念が強調されているのが特徴的です
一部のファンは、アウェイのドラゴンズ戦で勝率が上がると期待していますが、他の人々は新たな球種の習得には時間がかかり、巨人が待つ義理はないとの意見もあります
また、阿部監督がどこまで彼を信じて起用するのかが重要だという意見も見受けられます
さらに、打線が失点をカバーすることで田中が勝利投手になる可能性も指摘されています
しかし、今後の復活が本当に可能かどうかについては懐疑的な見方が多く、老化による劣化が始まっているため、復活は難しいとの意見もあります
田中選手の投球スタイルのオーソドックスさから、新たな技巧派への変化は難しいとされたり、コントロールの重要性に言及する声もありました
実際に一軍復帰後、消化試合でなんとか200勝を達成するシナリオを描くファンもいます
また、田中選手には精神的支柱として来年のWBC日本代表入りを目指してほしいという期待も募ります
全体として、田中選手の現状や将来についてファンや専門家からの分析が活発に行われている様子が伺えます
ネットコメントを一部抜粋
この条件だと勝率上がるかな。
年俸も高く200勝興行のために獲得した選手なんだから。
打線も頑張って欲しい。
田中に復活と言う表現は適切でないと思う。
復活はできないだろう。
キーワード解説
- ストレートとは?:ストレートは、野球のピッチングにおいて最も基本的な球種で、特に直球と呼ばれ、速さが求められる投球です。
- 被打率とは?:被打率は、ピッチャーが相手打者に対してどれだけヒットを打たれたかを示す指標で、数字が低いほど優秀です。

