2―2で迎えた延長11回、無死満塁の場面で代打として起用された楽天・渡辺佳明内野手が劇的なサヨナラ打を放ち、この3時間50分に及ぶ激闘に終止符を打った
「レフト方向に強風が吹いていたんで、とりあえず当てれば(三塁走者の)中島が走ってくれるかなと思った」と語る渡辺は、試合の重要な局面でのプレッシャーにもかかわらず冷静に打撃を遂行
捕手の田中貴だけが控えに残る厳しい状況の中、チームの勝利を呼び込んだ
この勝利によって、楽天は今季初のサヨナラ勝ちを達成し、4カード連続で勝ち越すことに成功
貯金も今季最多の「2」に増え、単独2位を確保した
首位オリックスとのゲーム差はわずか0・5に縮まり、29日から行われる西武との3連戦(ベルーナドーム)で初の首位を狙うこととなる
ただし、試合終盤では守護神・則本ではなく連投の藤平をマウンドに送り、同点弾を打たれた場面もあった
それに対し、三木監督は投手起用について「詳しくは言えないが、そこに意味と理由を持ってやっていることなので」と述べ、素直に勝利を喜べない複雑な心境を表明した
今回の試合では、一振りでゲームの流れを変えることができる選手の重要性を再確認しました。特に、延長戦での冷静な判断とその実行力は、チームにとって大きな財産です。今後の試合でもこのようなシーンが見られることを期待しています。
キーワード解説
- サヨナラ打とは?試合の最後に逆転して勝つための重要な一打のことを指します。
- 代打とは?先発メンバーから外れた選手が試合中に代わりに打席に立つことを意味します。
- 貯金とは?勝ち試合の数から負け試合の数を引いた結果のことで、プラスの状態を示します。
- 連投とは?同じ投手が続けて試合に登板することを指し、体力や怪我のリスクが高まります。

