中日今中、巨人戦での完投勝利で連敗をストップ

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◇長期連載【第3章 走る巨人、もがく竜】 1994年5月8日、東京ドームで行われた中日対巨人の一戦で、中日ドラゴンズの先発投手今中慎二が快投を見せ、巨人戦の連敗を止める重要な勝利を収めた

この試合は、巨人ファンで埋まった右翼スタンドに、パウエル選手の一撃などで7得点がもたらされる中、今中が気迫のピッチングで応えた

試合の経過

初戦は中日が山本昌広の好投にもかかわらず0-1で敗北し、続く第2戦もサヨナラ負けを喫した

しかし、高木守道監督は、起死回生を狙い今中を中4日で先発させる決断をした

試合は今中が初回に1点を先制される形で始まるが、その後、松井秀喜に逆転の2ランホームランを浴びてしまう

松井選手について

松井秀喜選手とは、当時サンフランシスコ・ジャイアンツで活躍するプロ野球界のスター選手であり、彼が得点した試合は過去12試合連続で無敗というジンクスがあった

この状態に今中はプレッシャーを感じていたが、その後の投球で挽回する

今中の投球

今中はその後、3回に108キロのカーブを決めて三振を奪い、6回には再びカーブで三振を記録

さらに8回にはストレートとフォークで松井を再び打ち取るなど、合計11奪三振を記録した

最終的に、中日は巨人に敗北としていた自らのモードを復活させ、連敗を4で止める勝利を収めた

チームの方針

この日、中日は大幅な打線の変更を行い、1番には清水雅治、2番には神野純一、3番には立浪和義といった足の速い選手を起用し、積極的に攻撃を仕掛けた

14安打のうち5本が内野安打と、機動力を生かした勝利を収めた

試合後、高木監督は「この勝利で元気が戻った」と話し、今中も「4月の負けから立て直した」と安堵の表情を見せた

こうして、中日は勝ち越しし、今さらのように連敗を自ら断ち切った

今回の試合における中日ドラゴンズの勝利は、今中選手のファインプレーとチームの協力が結実した結果です。特に、松井選手とのマッチアップに注目が集まりましたが、今中選手はそれを克服しました。チームの士気が高まる中、この勝利をきっかけにさらなる飛躍が期待されます。
キーワード解説

  • 完投とは?:完投とは、投手が試合の最初から最後まで投げ切ることを指す。通常、先発投手は完投すると、その試合での評価が上がり、チームへの貢献度も高いとされる。
  • ジンクスとは?:ジンクスとは、ある特定の行動や出来事が、特定の結果を引き起こすと信じられている習慣や迷信のこと。スポーツでは選手やチームにまつわるジンクスがよく言われる。
  • 奪三振とは?:奪三振とは、ピッチャーが相手打者を三振にすることを指す。奪三振が多いほど、そのピッチャーの能力や投球内容が評価される。

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