前年は腰痛などの影響で1軍登板がなく、非常に厳しいシーズンを過ごした彼ですが、2023年10月5日の楽天戦以来、576日ぶりの復帰登板となりました
特に、本拠地であるエスコンフィールドでは583日ぶりの登板となります
試合は惜しくも1点差で敗北したものの、玉井投手は1回を無安打無失点に抑え、復活の兆しを見せました
8回のクライマックスと冷静な心構え
頼りにされるポーカーフェースを持つ玉井は、「1人1人、必死でした」と自らの気持ちを語りました先頭打者の渡部に対しては外角スライダーで空振り三振を奪いましたが、続くネビンにはシュートで死球を与えるミスをしました
それでも、冷静な判断で次の打者を封じ込め、平沼は胸元からストライクゾーンを突くシュートで三飛、外崎には外角のカットボールで三ゴロに打ち取ることに成功しました
安定した調整と勇気ある復帰
玉井は、自身の好調を保つためにファームでの8試合において1勝0敗2セーブ、防御率0・00という素晴らしい成績を残しました4月25日に1軍昇格したものの、6試合の登板機会がなかったこともあり、戦力的な都合で27日のロッテ戦ではベンチ外に
だが「気持ちだけ切らさず、自分のやることをやっていれば、そのうち登板があると思っていた」という言葉が彼の姿勢を物語ります
フォーム修正と復活の鍵
昨季は腰痛に悩まされ、思うようにいかなかった玉井オフにはロッテから移籍した建山投手コーチの提案を受けて、腕の高さを下げるフォーム修正に挑戦しました
その結果、腕の角度は徐々に戻り、フォークボールが少し落ちるようになったことで、自信を持って投げられる球種となったと語ります
タフネスの持ち主である玉井は、進化を続けており、今後の活躍が期待されます
玉井投手の復帰登板は、彼にとってもチームにとっても大きな意味を持つ一戦でした。特に、長い準備期間を経ての実戦復帰は、彼の辛抱強さがあってこそ成し得たものです。次回の登板が楽しみです。
キーワード解説
- 1軍登板とは?:プロ野球において、選手がチームの試合に公式に出場することを指します。これには選手の実力や健康状態が大きく影響します。
- 防御率とは?:投手が試合で何点の自責点を与えたかを示す指標で、試合を通じて選手の安定性を測る重要なデータです。
- シュートとは?:投手が投げるべき球種の一つで、打者に対して球が内側に入るように投げられます。球速やコントロールを生かした効果的な球です。

