しかし、ブルペンの扉は開かない
野手の交代だけを告げた指揮官の脇を、トレバー・バウアー投手(34)が最後のマウンドに向けて軽快に駆け抜けていった
満員のハマスタを揺らすバウアーコールに「勇気を与えてもらった」と感謝の意を示した
この日のバウアーは、中4日の登板予定が雨でスライドした影響を受け、フル充電でスタミナも残っていた
1死から走者を許したが、キャベッジを中飛、吉川を左飛で打ち取るなど、独特の軌道を描くナックルカーブで打者を翻弄した
試合を通じて122球を投げ、6安打7奪三振を記録
9つのゼロを重ね、自身2季ぶりのNPB復帰で、通算24試合目にして初の完封勝利を達成した
バウアーは「メジャーではおそらく7回で降板だけど、先発した試合は必ず完投するつもりで臨んでいるし、沢村賞の選考基準にもなっているから嬉しい」と語り、サイ・ヤング賞との“日米2冠”に向けての前進を喜んだ
勝利の瞬間、3度の盗塁阻止と決勝犠飛でサポートした捕手の松尾選手と熱いハグを交わした
バウアーは「積極的にコミュニケーションをとってくれる
自分が20歳の頃はシャイで誰とも話せなかった」と語り、松尾選手に感謝の意を表した
また、試合中には岡本選手の二塁打がリプレー検証で覆った場面についても「素晴らしいプレー」と評価し、バックへの感謝を忘れなかった
試合後の会見には、自身の顔写真が付いたてるてる坊主を首から下げて登場
「マイフレンド
ロッカーに飾って、次の登板も雨が降らないことを祈るよ」と冗談を交えながらファンの期待に応えた
極寒にノーゲーム、中止とずぶ濡れ続きだった“雨男”が、晴れた空の下でつかんだ爽快な白星
この勝利が快進撃のきっかけとなることを期待する
【記録メモ】
| 選手名 | 完封記録 | 対戦相手 | 日付 |
|---|---|---|---|
| バウアー | 初の完封勝利 | 巨人 | 2025年5月3日 |
| サイスニード | 1-0完封 | 中日 | 2023年8月20日 |
| 今永昇太 | 1-0完封 | 広島 | 2019年8月18日 |
ネットの反応
コメントの内容は、松尾選手が捕手としての成長を見せていることと、バウアー投手がNPB初の完封を達成したことについて、さまざまな反響があることを示しています
多くの方が松尾選手の能力やコミュニケーション力を評価し、今後の成長を期待しています
具体的には、彼が手書きの攻略メモを準備し、バウアー投手と円滑にコミュニケーションを取れることが称賛されています
また、松尾選手が外国人選手に対しても物怖じせずに接することができる姿勢も好意的に受け止められています
一方で、バウアー選手に対する批判も存在し、ジャイアンツファンは彼のメジャーでの問題行動を理由に、受賞には反対の意見を持つ人もいます
このような意見がある一方、松尾選手は彼とのコンビネーションを通じて、将来のリーダーとしての資質を育てていると評価されています
コメントの中には、バウアー投手が無双の活躍をすることを期待する声や、阿部監督の采配に対する疑問もあり、多岐にわたる意見が交錯しています
結局のところ、この試合はバウアー投手の能力と松尾選手の成長が重要な要素であり、今後も彼らに期待が寄せられる内容となっています
ネットコメントを一部抜粋
松尾は捕手としての成長もみられるし、打撃も良いので
この外国人投手はアメリカで問題行動を起こし、常日頃から素行不良でメジャーリーグ全球団からソッポを向かれて2年前は逃げるように日本へとやって来た。
いまの巨人打線なら完封してもおかしくないと思った。橋上さんは機能してるのか疑問。
通訳なしでコミュニケーション出来るんだって以前の記事で見た。そして強気のリード、綺麗なキャッチング、強い肩、素晴らしいですね。
データだけならそれこそスコアラーさんがたくさん用意してくれただろうけど、一軍の試合出場がまだ少なくても、捕手としての目線で研究した手書きの攻略メモ。
キーワード解説
- ナックルカーブとは?:ナックルカーブは、ボールが投げられた後、急激に変化する曲がり方をする変化球の一種です。特に打者に対して不規則なタイミングで向かってくるため、打者は打ちにくくなります。
- 完封勝利とは?:完封勝利は、投手が試合を通して相手チームに得点を許さずに勝利することを指します。この記録は、投手の実力を示す重要な指標となります。

