同点の8回、無死満塁の大ピンチで投入された田中瑛斗投手(25)が、Gキラーの森下を宝刀シュートで併殺打、大山を空振り三振に仕留め無失点で切り抜ける好救援
今季7度目の延長戦に持ち込み、11回に門脇誠内野手(24)の勝ち越し三塁打で決着をつけた
3年ぶりに甲子園で阪神に連勝し、今季初の同カード勝ち越しを決めた
田中瑛斗の10球がチームを救った
同点の8回無死満塁、打席には森下
「相手の応援が自分の応援と思って
めちゃくちゃうるさいなと思いましたけど黙らせてやろうと思って投げました」
絶体絶命の危機を無失点で切り抜け、完全アウェーの甲子園で絶叫した
延長、勝利へつなげた10球
現役ドラフトで発掘された新星が、阿部監督の100勝目に花を添えた
容赦ない内角攻めだった
石川がピンチを招き、ブルペンの電話が鳴った
まずは森下を初球から6球連続、内角への150キロ前後のシュートで攻め切り、三―捕―一の併殺
2死を奪い、続く佐藤輝を敬遠して再び右の大山と勝負した
ここでも超強気の3球連続シュートで追い込み、最後は日本ハム時代から得意とする外角スイーパーで空振り三振
「遊び球なし
結果がつくまでシュートでいこうと」
巨人が苦しめられてきた虎の主軸2人を、右殺しのエイトマンが完璧に封じた
右打者の懐をえぐるシュートは、捕手の甲斐も「すごい」とうなるほど
本来は器用に8球種を操るが、スタイルチェンジを促してくれたのが阿部監督だった
希少なシュートの使い手として、キャンプ中から一芸にできると自信を持たせた
対右打者と起用法も明確化
「監督からの信頼はものすごく力に変わる
『武器にしろ』って
すごいうれしかった
監督の助言が、僕の生きる道を広げてくれた」
死球なら押し出しの状況でも、無心で内角を攻め続けられる投手になった
田中は、母・厚子さんががんと診断された経験を経て、親孝行の思いを抱いている
「頭真っ白で超焦って
あぁこうやってオカンって亡くなるのかなって
『俺、親孝行してないわ』って思ったんです」
今でも帰省の度に自家製ゆずこしょうから揚げを振る舞ってくれる最愛の存在
母の日には高級電気治療器と段ボールいっぱいに詰めた巨人グッズをプレゼント
「1軍で輝く姿が親孝行になる」と語った
田中は9戦連続無失点で、大勢に次ぐチーム2位の12ホールド目を記録した
巨人は3年ぶりに甲子園で阪神に連勝し、同カード今季初の勝ち越しを決めた
育成落ちも経験した25歳が、新天地で代えの利かない存在になっている
阿部監督の100勝に寄与した田中の投球は、今後のチームにとっても重要な意味を持つだろう
今回の試合では、若き救援投手田中瑛斗が見事な配球で勝負の局面を切り抜け、チームの勝利に貢献しました。特に、彼のシュートを駆使した内角攻めは、阪神打線を圧倒する要因となりました。また、阿部監督の100勝という少年時代からの夢をかなえた、重要な勝利となりました。チームが一丸となって勝ち進み、選手の成長が期待されます。
ネットの反応
野球ファンから寄せられたコメントは、巨人・田中瑛斗選手の無死満塁での活躍に感動する声が多数を占めています
特に、彼がチームのピンチを見事に抑えたことに対する称賛の声が高く、ファンの多くは「火消し役として素晴らしい」や「念願の母孝行を続けてほしい」という意見を寄せています
田中選手は、今回の試合で満塁のピンチを救ったことから、彼の勇敢な投球に多くのファンが心を打たれたと感じています
コメントの中には、「田中選手の表情が素晴らしい」と彼のメンタル面にも肯定的な意見が多く見られました
さらに、患者としてがんを闘病した母に対する思いや覚悟が彼の投球に影響を与えているとの感想もあり、深い感情が寄せられています
年俸750万円という驚くべき数字から、彼の引き上げを求める声も多く、次のオフシーズンには大幅な昇給が期待されています
また、今回の対戦相手である森下選手に対する強いピッチングも賞賛され、「これが新たな森下キラーの誕生なのでは」と言及するコメントもありました
全体を通じて、田中瑛斗選手に対する尊敬と期待が詰まった温かいコメントが多く、ファンの心を動かす人物であることが伝わってきます
ネットコメントを一部抜粋
胸の内に留めとけや。
田中の闘争心が伝わってくる。
彼の覚悟が違う理由が分かった気がします。
正に影の功労者だと思います。
敵ながらあっぱれです。
キーワード解説
- シュートとは? 投手の球種の一つで、打者の内側に入るように投げる球。左打者に対して特に有効。
- 無死満塁とは? 打者が出塁している状態が無死(アウトがない)で、さらに3人の走者が全て塁に出ている状況。
- ホールドとは? 中継ぎ投手が試合展開を維持し、勝利投手の権利を保つことに貢献した際に記録される成績。

