キャリーケースを引きずりながらの上り坂はきつい
しかし、彼なら「何を弱っちいこと言うとるんじゃ」と笑ってくれるだろうと感じさせる場面だった
墓前で手を合わせた後、バンテリンドームへ向かった
そこには、星野が言うであろう展開が待っていた
「村上が頑張っとるやないか! 何とかせんか!」
阪神の先発・村上頌樹は難しい場面を迎えながらも、7回を無失点で切り抜けた
しかし、試合終盤に代打を送られ、白星は得られなかった
この試合は、2試合連続の延長戦を経ての競り勝ちとなったものの、村上に白星がつかなかったことは、指揮官・藤川球児にとっても無念だった
「それはもう…」と話す表情が物語っていた
今季9度目の登板で、村上はこれまで6勝1敗という成績を残している
ファンは、このまま阪神で22年ぶりの「20勝投手」が誕生することを夢見ている
現在のペースでは、村上はおおよそ残り試合の19試合で先発する可能性があるが、現実的には26試合先発できれば素晴らしいと見込まれている
ある球団関係者は、「今は年間25度、先発できればいい方ですからね」と現状を説明した
過去に米国でも好調だった藤浪晋太郎の言葉を思い出す
「20勝しようと思えば30試合は先発しないとダメだけど、もうそこまで投げられない」といった理論的な説明もあった
村上がもし26試合に先発すると仮定すると、14勝を挙げるノルマは非常に厳しいが、シーズン終盤になれば登板機会が増える可能性もある
阪神で最後に20勝を挙げた投手は、星野監督の下で優勝を飾った2003年の井川慶であり、星野は「井川が20勝したのは間違いないけど、オレたちがさせたところもあるんや」と振り返ったこともあった
記録達成にはチームの協力も不可欠であり、村上には今季、そんな期待を抱かせる雰囲気が漂っている
今季の村上頌樹には、多くの期待が寄せられています。彼のピッチングは目を引くもので、多くのファンは彼が20勝を達成する姿を見たいと願っています。しかし、怪我や疲労の影響で思うように投げられないこともあり、シーズンが進むにつれて難しさも増していくでしょう。光る才能を持つ村上が、果たしてこの期待に応えられるのか注目されます。
キーワード解説
- 村上頌樹とは? - 阪神タイガースの若手投手で、先発として高い評価を受けている選手の一人。
- 20勝投手とは? - シーズン中に20勝を挙げる投手を指し、特にその年のチームにとって重要な存在。日本のプロ野球では特に評価が高い。
- 藤川球児とは? - 元阪神タイガースの投手で、現在は監督としてチームを指揮している。特に速球とフォークボールで知られる。
- 記録達成とは? - スポーツにおいて、特定の成果を達成し、新たな記録を作ることを意味する。

