これにより、チームは藤川虎が保持する貯金記録「8」に並んだ
試合の決勝打は、五回に近本光司外野手(30)が放った
その一打が、セ・リーグの防御率トップを誇る左腕・ケイとの戦いで、今季19イニング目にして初めて奪った得点となった
甲子園に詰めかけた4万2600人の観衆は、近本が放った巧みなバットコントロールから生まれた白球が左前で弾む様子に歓喜を覚えた
試合の流れは、お互いに得点が入らない0-0の状態で迎えた5回、2死二塁という状況にあった
左腕ケイの投じた4球目のスライダーにバットを合わせ、先制の適時打を放つと、「今日は全然、打球が前に飛ばないなと思っていたので、何とか前に飛んだ打球だった」と近本は振り返った
チームとしては今季ケイと3度目の対戦となり、防御率1.15のケイに対して、試合前には14イニング連続無得点という状況が続いていた
その中で、近本は「『何とか球数を』というところでいけたかなと思います」と打席の中で試行錯誤をし、粘り強く対戦した結果、難敵から貴重な1点をもぎ取ることに成功した
これにより、近本は自身の通算993安打目を記録し、1000安打まであと「7」と迫っている
プロに入って7年目を迎える近本だが、シーズンの序盤には「どうしたらいいか分からない」と苦しむ時期もあった
しかし、かつての関学大時代のコーチであり、現在はパーソナルトレーナーとして彼を支える植松弘樹さんとの会話を通じて、彼は冷静さを取り戻し、打率・307という成果を残すに至った
阪神タイガースの近本選手が、DeNA戦での勝利に貢献したことは、今後のチームにとっても重要な意味を持ちます。特に、難敵から1点をもぎ取ることができたのは、選手たちの粘り強いプレーが実を結んだ証しです。近本選手の技術力や精神力が成長を続けていることを証明しており、彼がチームのキープレーヤーであることを明確にしています。
キーワード解説
- リードオフマンとは?:試合の先頭打者で、チームの攻撃を開始する役割を担う選手のことです。出塁率や走塁力が求められます。
- 防御率とは?:投手が与える自責点の平均を示す指標で、低いほど優れたピッチャーとされます。得点を与えるリスクを測る基準となります。
- 適時打とは?:試合の特定の場面で得点をもたらすヒットを指し、特に重要な局面で打たれることが多いです。

