この投球は、現在も日本の高校野球で最速記録となっている「158キロ」を叩き出し、彼の名は一躍全国に広まった
41歳となった現在、寺原自身がその当時の感情や背景を“24年越し”に語ることで、当時の熱気が蘇り、球史に残る逸話となっている
甲子園における巨大な期待とプレッシャー
寺原は、日南学園（宮崎）のエースとして2001年の甲子園大会に挑み、その初戦で151キロを記録したこれは過去に松坂大輔と新垣渚が記録したものに並ぶもので、その存在感は瞬く間に世間の注目を集めた
続く試合は内野席が全席完売となり、プロ野球やメジャーリーグ（MLB）のスカウトが訪れるほどの熱視線を浴びることになった
注目の一球—MLBスカウトのスピードガンが示した「98マイル」
2回戦の玉野光南戦において、寺原は5回裏からマウンドに上がり、自己記録を更新する154キロのストレートを投げるしかし彼の真骨頂は次に投じた一球にあった
再び福田航平との対戦で、寺原は6回裏に98マイル（約158キロ）を計測し、当時の日本最速記録とほぼ同等のスピードを叩き出した
その瞬間、彼の名前はさらに広まり、高校生投手としての新たな時代を切り開くことになる
寺原隼人の158キロは単なる数字以上のものであり、当時の日本の高校野球に新たなスタンダードを示しました。彼のエピソードは、多くの若者に勇気を与え、未来の投手たちへの希望の象徴ともなっています。彼自身の語る背景には、スポーツの力が持つ影響力や温もりが感じられます。
キーワード解説
- 甲子園とは？高校野球の全国選手権で、多くの高校生が晴れ舞台で活躍する場として知られています。
- スピードガンとは？ピッチャーの速球を測定する機器で、投球の速度をリアルタイムで表示します。
- メジャーリーグ（MLB）とは？アメリカのプロ野球リーグで、世界中から優れた選手が集まる最も権威のあるリーグの一つです。
