デビュー戦は、いきなり2回1死満塁という緊迫した場面での登板となりましたが、見事に併殺打に打ち取り、火消し役としての仕事を果たしました
この日の先発は同じ左腕の井上温大投手(24)でした
井上は初回に1点を先制され、続く2回には1死一、二塁の場面で1番・周東選手に頭部への死球を与え、危険球による退場という厳しい展開となりました
これにより山田は急遽、マウンドに上がることに
山田は2番・今宮選手を4球目のチェンジアップで引っかけさせ三ゴロ併殺に仕留め、ホッと一息つける展開となりました
マウンド上の彼は左拳を握りしめ、意気込みを見せました
山田を送り出したベンチの阿部監督は、安堵の表情を浮かべていました
さらに3回にもマウンドに上がった山田は、先頭の3番・柳町選手に死球を与えましたが、続く4番・近藤選手を遊ゴロ併殺に打ち取るなど、好投を続けました
4回には味方打線が連続適時打で2―1と逆転
初登板で初勝利の可能性も見えてきました
しかし5回には1死一、三塁にピンチを迎え、山田は交代
3番手の石川選手が近藤選手に適時打を許し同点に追いつかれる結果に
最終的に山田は3回で打者11人に対して42球を投げ、2安打1失点
最速146キロの直球を披露しました
山田は高岡商、JR東日本を経て2021年ドラフト2位で巨人に入団した若手投手です
プロ入り後3年間は1軍登板がなく、24年オフには育成契約
その後、今季は育成から支配下選手に復帰したばかりです
山田龍聖選手の初登板は、多くのファンにとって期待の瞬間だったでしょう。厳しい場面でのピンチを乗り越えたことは、今後の成長に繋がる大きな経験だと感じます。また、同じ左腕の井上選手の退場がきっかけで、彼が出場できたのは偶然ですが、ピンチを救うことでチームに貢献できたことは非常に重要です。
キーワード解説
- チェンジアップとは? チェンジアップは、投手が投げる球種の一つで、通常の速球よりも遅い球を投げることで、打者を欺く役割があります。
- 危険球とは? 投手が打者の頭部などに投げてしまう球を、危険球と呼びます。これが起こると、投手は退場となることがあります。
- ダイビングキャッチとは? 守備の際に選手が地面に飛び込んでボールを捕球するプレイのことです。特に難しい捕球技術が求められます。

