移籍発表はちゅ～るスタジアム清水で行われ、張は「早く1軍に昇格し、憧れているソフトバンクの栗原（陵矢）選手のように明るくプレーできる選手になりたい」と、今後の抱負を語りました
会見後、張は赤堀元之監督から花束を受け取り、仲間たちに胴上げされる場面も見られ、感情が高まった様子でした
張は韓国の名門・ソウル高で野球を学びましたが、KBOのドラフトで指名漏れを経験しました
その後、NPB（日本プロ野球）入りを目指し、2023年からは四国アイランドリーグ・徳島でプレーしました
今季、くふうハヤテに入団し、三塁手を中心に複数ポジションで活躍
26試合に出場し、打率は1割5分6厘でした
来日当初はひらがなの練習帳を使用して日本語を猛勉強し、「コンビニで『ふくろ』の単語が理解できず戸惑ったこともあった」と懐かしんでいます
現在では流暢な日本語を話し、チームメートと冗談を交わすほどの上達ぶりです
移籍先のSSGランダースは、現在リーグ戦を64試合消化し、10球団中6位に位置しています
代理人の金弘智氏によると、張の打撃力は評価されており、長打力の向上とNPB1軍クラスの投手に対しても良い打撃を見せているとされています
高校時代には守備に課題があったものの、NPBでの試合を通じて対応力も向上し、成長が見られているとのことです
2週間前に移籍の打診を受け、10日に契約が合意に至りました
張は13日から韓国チームに合流する予定です
くふうハヤテ入団後は、トレーナーの指導のもとで体重を7キロ増加させ、長打力を向上させました
また、元DeNAの山下幸輝守備走塁コーチと練習を重ねることで守備にも磨きをかけ、変化球への対応力にも自信を持つようになりました
さらに、清水港のマグロ丼をお気に入りとしており、「静岡での最初と最後の食事はどちらもマグロ丼でした」と笑顔で振り返りました
「ハヤテが1軍になった際には、フリーエージェント（FA）で戻りたい」と代理人に話すほど静岡に強い愛着を持っています
最後に、くふうハヤテの池田省吾球団社長は「選手のステップアップを応援したい
張は日本だけでなく、海外にも育成・再生を示す一歩を実現してくれた」と、今後のさらなる活躍に期待を寄せました
張賢真選手の移籍は、彼が日本での経験を経てさらに成長を遂げ、母国での競技生活に新たな希望を見出すことを意味します。彼の言葉や行動からは、チーム愛や柔軟な人格が伺え、今後の活躍が非常に楽しみです。
キーワード解説
- 育成契約とは？：育成契約は、選手がチームに正式に登録される前に行われる契約で、選手の成長を支援するための契約形態です。
- KBOとは？：KBOは韓国プロ野球のことで、韓国国内で行われるプロ野球リーグの略称です。
- フリーエージェント（FA）とは？：FAは選手が契約期間満了後、移籍の自由を持つ仕組みで、他のチームと契約できる権利を指します。
