6月15日の試合では、延長11回に登板した江原選手が阪神タイガースの強力打線を抑え、プロ初のホールドを記録した
試合は2-2の同点で迎えた延長11回、江原選手は6番手としてマウンドに上がった
直面したのは、阪神の主砲・佐藤輝明選手による右中間への大飛球であり、これはフェンスに直撃する力強い打球だった
しかし、佐藤選手が打球の行方を見守る間に、打球がフェンス直撃となり一塁に留まったため、結果的には無失点の出発点となった
続く打者の大山悠輔選手には左前打を許し、無死一、二塁のピンチを背負った江原選手
ここで打席に入った高寺選手は、送りバントの構えを見せたが、江原選手は3球連続でボールを投じた
これを受けて彼は大胆に開き直り、151キロ、150キロの直球を次々と決め、フルカウントに持ち込んだ
相手打者が四球を考慮するなか、余裕をもって投げ続けた
最終的には、150キロの直球で高寺選手を左飛に打ち取ると、代打・糸原選手も中飛、梅野選手には右飛を打たせ、どれも走者を進めることなく無失点で切り抜けた
試合後、24歳のルーキー江原選手は「開き直って自分のベストボールを投げるだけだった」と語り、ピンチを乗り越えた安堵感を示した
江原選手のピンチを耐える姿は、若手選手にとって大変参考になるものです。特に緊張感のある場面でも冷静に対応するメンタルは、今後の成長に繋がると言えるでしょう。リリーフ投手としての役割を果たした彼の今後がますます楽しみです。
キーワード解説
- ホールドとは?:野球においてリリーフ投手が試合の途中で登板し、試合を有利に進めた結果として記録される成績であり、リリーフ投手の役割を評価する指標の一つです。
- 直球とは?:ピッチャーが最も基本的な投球方法であるストレート系のボールで、特に速いスピードで投げられるボールのことを指します。
- フルカウントとは?:打者が3ストライクと2ボールに到達した状態のことで、次の投球がストライクならアウト、ボールなら四球となるドキドキの場面です。

