田口壮氏、番組初出演でイップス時代の恩人レジェンドに感謝

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6月16日に放送されたBS10の野球トークバラエティー「ダグアウト!!!」に、元メジャーリーガーで現在オリックスにおいて2軍監督及び1軍コーチを務める田口壮氏がゲストとして初出演しました

田口氏は、かつて若手時代に「イップス」に苦しんでいた際に支えてくれた野球界のレジェンド2人に、改めて感謝の意を表しました

田口氏は、関西学院大学から1991年のドラフトでオリックスに1位指名で入団しました

同じドラフトで入団したイチロー選手との共演によって構成された豪華な外野陣は、チームの優勝と日本一に貢献しました

しかし、彼は入団当初は内野手として遊撃手のポジションに期待されていました

しかし、厳しい指導により田口氏は「イップス」という症状に悩まされることに

イップスとは、精神的な要因で急に投球や打撃などの動作ができなくなる病で、彼の場合は、まともな送球ができなくなる状態へと追い込まれてしまいました

精神的に追い詰められた結果、突発性難聴をも併発する事態に陥りました

苦しい状況にある中、田口氏を救ったのが、阪急及びオリックスのレジェンドである佐藤義則氏と山田久志氏でした

佐藤氏は「俺が投げる時はお前がショート守れ」と言い、エラーを恐れずに育てると約束してくれました

その言葉に田口氏は感銘を受け、30年以上経った今も感謝の気持ちを忘れません

最終的には内野手としての限界を感じた田口氏でしたが、彼を指導した2人の恩義は心に深く刻まれています

また、秋田での遠征中には、当時の投手コーチであった山田氏が「お前のイップス治す!」と宣言し、田口氏をブルペンに呼びました

しかし若手の田口氏は「無理です」としり込みしましたが、2人の熱意に押されて投球することに

しかし、ボールは思うようにいかず、暴投を繰り返したそうです

田口氏は彼らの忍耐に心から感謝しています

結局、内野手としては成功を収められなかった田口氏ですが、外野手に転向後は着実に活躍を遂げました

しかし、イップスの症状は今でも残っており、「ボールを持つのが嫌だ」という気持ちや、始球式が「大っ嫌い」と明かす一面も持っています

田口氏のイップスの体験は、選手にとって非常に厳しいものですが、それを乗り越えた姿は若手選手への希望を与えます。特に、レジェンドから受けた支援や指導が彼の成長にどれほど重要であったかを示しており、野球界の人間関係の深さを感じます。現在も症状に悩まされる中、田口氏の声が多くの人に届き、同様の苦しみに直面している選手たちの支えとなることを願います。
キーワード解説

  • イップスとは?精神的な要因で、今までできていた動作が急にできなくなる状態を指します。
  • ドラフトとは?プロ野球選手をチームが選ぶための制度で、新人選手を指名します。
  • 暴投とは?野球において、捕手が受けることができないような場所にボールを投げることを指します。

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