6月17日、バンテリンドームで行われたオリックス戦で、入団会見を終えた直後に「五番・三塁」として先発出場
初回、1点差を追いかける場面で同点となる中犠飛を打ち、さらに3回には四球で出塁
8回には右翼線に二塁打を放った
守備面でも9回の一死満塁のピンチで、後ろ向きの体勢でのキャッチから素早く本塁に返球し、タッチアップを狙った三塁走者・森友哉を刺すなど、存在感を発揮している
プレースタイルの変化
今回の移籍は佐藤選手にとって3回目のトレードとなる昨シーズンは93試合に出場し、打率.244、7本塁打、34打点を記録
シーズン終盤には四番としての役割も果たした
強打者としてのパンチ力と良好な選球眼には定評があるが、今シーズンはオープン戦での寝坊が影響し、三軍降格となった
その後、イースタン・リーグでは41試合に出場して打率.324をマークし、再び注目を集めている
ラストチャンスへの意気込み
中日へのトレードが決まり、佐藤選手は「これがラストチャンスだ」との強い決意を示すチームによって役割が変わる中で、彼はその経験が自身の成長につながると確信している
過去に味わった苦悩も糧に、「明日取り返せばいい」と楽観的に考えることの重要性に気づいたようだ
毎日試合に出るプレーヤーの心理を理解し、強い思いでプレーする姿勢が評価されている
チームメートとのコミュニケーション
見た目とは裏腹に性格は繊細であり、それゆえチームメートへの配慮も忘れない守備時には投手への声掛けを積極的に行い、新たにチームに加入した選手とも良好な関係を築いている
オリックスから移籍したレアンドロ・セデーニョ選手は、「チームメートの中で一番仲がいいのはサトウ(佐藤)選手」と語り、彼が常に挨拶を欠かさないことに感謝している
今後の展望
佐藤選手が背負う背番号『10』は、西武時代の期待と重なり、中日での活躍がファンへの恩返しであると強調する彼の持つ能力をフルに発揮し、攻守の中心としてチームに貢献する姿が期待されている
佐藤龍世選手の移籍は新たな挑戦でもあり、彼自身の成長の過程を物語っています。チームメートとの絆を大切にし、ポジティブな思考を持つことでプレッシャーを跳ね返す姿勢は、今後の活躍に繋がることでしょう。中日での彼のプレーはファンにも大きな希望を与えるに違いありません。
キーワード解説
- トレードとは?選手が他のチームに移籍する際の手続きや、相手チームとの契約交渉のことです。
- 打率とは?選手の打撃成績を示す指標で、ヒット数を打席数で割った値で表されます。
- 選球眼とは?投球のコースやボールの回転などを見極め、適切なタイミングでバットを振る能力のことです。

