試合は8回、阪神のリクエストによって判定が覆され、巨人の捕手・甲斐のタッチプレーがセーフと認定された
これに対し、阿部監督は「アウトに見えた」とし、ベンチを飛び出して抗議の意思を示し、投手交代を告げる際に説明を求めた
リクエスト制度とは、審判の判定について監督が映像を確認することを求めるもので、特定のプレーについての判定が不正確である場合に使用される
この日は阪神の走者・森下の生還が認められ、巨人にとって不利な結果に
しかし、監督のリクエスト結果に対する抗議は一切認められておらず、責任審判を務めていた吉本文弘一塁塁審から退場を宣告された
巨人の監督が退場となるのは、74年の川上哲治監督以来51年ぶりのことであり、リクエストによる抗議で退場した監督は19年の広島・緒方孝市監督以来2人目となる
現役時代に退場処分を受けた経験もある阿部監督は、「自分を失って熱くなってしまった」と反省し、選手や審判に謝罪の意を示した
この試合による巨人の連敗は2に達し、勝率も5割に戻る一方で、首位の阪神とは5.5ゲーム差に広がっている
今回の巨人・阿部監督の退場処分は、リクエスト制度が導入された野球の試合において、監督の感情とルールとの間で難しいバランスが求められている現況を浮き彫りにした。審判の判定に対する不満も理解できるが、監督として常に冷静さを保つことが求められるのが難しいところである。
キーワード解説
- リクエスト制度とは? 一部の審判の判定が疑わしい場合に、監督が映像での確認を求める制度のこと。これにより、プレーの正確性を高める目的がある。
- ペナルティとしての退場とは? 監督や選手が試合中に規則に反した行為をした際、審判によって試合から排除されること。

