阪神タイガースの山口重幸、センバツ優勝投手から内野手へ華麗なる転身

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 東京・岩倉高校のエースとして初出場したセンバツで優勝を果たした山口重幸さん(59)

彼は卒業後、1984年のドラフトで阪神タイガースから6位指名を受けて入団し、その後、内野手への転向を余儀なくされた

プロ野球でピッチャーとしての活躍はできなかったが、持ち前のひょうきんなキャラクターで早々にファンの心をつかんだ

 センバツでの快投だけでなく、春季キャンプでは「ミスター・タイガース」とも称される掛布雅之氏から「グッチ」という愛称をもらい、彼の呼び名は瞬く間に広まった

掛布氏は、「グチがつく名前はグッチって呼ばれるんだ」と言い、以後、山口さんは「グッチ」と親しまれることになった

 入団後の1985年、阪神は歴史的なシーズンを迎え、山口さんは2軍で泥まみれの日々を過ごしていた

しかし、スコアラーの手伝いとして本拠地でのナイターにも参加

4月17日の巨人戦では、バックスクリーンに本塁打を放つバース選手や掛布選手、岡田彰布選手の姿を目の前で目撃し、その興奮は彼の記憶に深く刻まれている

 守備や走塁においては、河野旭輝守備走塁コーチから厳しい指導を受け、特守ではエラーが連発しながらも技術を磨いていった

「走塁、フォーメーション、バントシフトやカットプレー、足の運びなど、メジャースタイルで教えてもらった」と語る山口さん

彼の努力は彼自身のキャリアの重要な部分を成している

 山口さんは1995年からヤクルトに移籍し、2年間プレーした後、通算283試合に出場し、41安打、1本塁打を記録した

引退後は打撃投手やスコアラーを務め、2023年にチームを離れた後は、母校の野球部コーチとして後進の指導にあたっている

 山口重幸さんのプロ野球人生は、数々の出会いや出来事で彩られており、彼がどれほど多くのことを学び、成長してきたのかを物語っている

今後も球界の発展と共に、彼の経験が活かされることが期待されている

山口重幸さんの野球キャリアは、高校時代の栄光からプロへの適応まで、多彩な経験に満ちています。特に、ひょうきんな個性と掛布雅之氏との関係は彼の 人生の中で特別なものでした。数々の指導や試合観戦を通じて得た経験は、今後の彼の指導者としての活動にも生かされることでしょう。
キーワード解説

  • センバツとは? センバツは春に行われる高校野球の全国大会で、高校生の選手たちが全国一を目指して戦います。
  • 内野手とは? 内野手は野球のポジションで、内野に位置する選手を指します。主にボールを捕球し、アウトを取る役割があります。
  • 特守とは? 特守は特別守備練習の略で、選手が一つのポジションに特化して行う練習のことです。
  • スコアラーとは? スコアラーは試合の分析や記録を担当する役職で、プレーヤーが今後の改善に役立てるための情報を提供します。

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