ナショナルズの小笠原、メジャー初登板で課題を残す
ワシントンDCで行われたインターリーグのナショナルズ対レッドソックス戦において、ナショナルズの小笠原慎之介投手(27)が7月6日(日本時間7日)にメジャー初登板を果たしました初登板では2回2/3を投げ、7安打を浴び、2三振、1死球を記録しましたが、5失点という厳しい結果に終わりました
試合は小笠原にとって緊張の瞬間で、初回から安打を許し、先制点を奪われました
1番バッターのイートンには初球を打たれ、右前打となったほか、その後は2番のゴンザレスを三振に仕留めるも、盗塁を許したイートンを二塁に置いた状態で3番のアンソニーに適時打を浴び、10球目で早くも失点
続いて4番のレフスナイダーには右中間に適時二塁打を許し、5番ストーリーには左越えの2点本塁打を打たれ、22球投げただけで4点を失うという厳しい利き手ラウンドでした
2回の投球では、先頭打者を空振り三振で仕留めたものの、直後に降り出したにわか雨により中断
約17分の休憩後、再度マウンドに上がった小笠原は、一塁走者をけん制で誘い出し、挟殺プレーで2死を奪いましたが、その後は死球と安打でピンチを招き、何とか無得点で忍びました
それでも、課題が残る投球内容だったことは否めません
3回に入ると、外野へのフライを2本打たれた後、二塁手の失策で走者を許し、右前打を浴びたところで降板しました
昨オフに中日からポスティングシステムを利用してナショナルズに加入した小笠原ですが、オープン戦では5試合に登板し、1勝3敗、防御率11.25という厳しい数字を記録
3Aロチェスターに降格後の4月には1勝1敗、防御率4.80をマークしましたが、右脇腹の負傷も影響し、6月にはルーキーリーグに復帰しました
試合前の時点で、ナショナルズは37勝52敗でナ・リーグ東地区の最下位に位置しており、チーム防御率が5.15というリーグワースト2位という慢性的な投手陣のコマ不足に悩む状況でした
小笠原にはチーム浮上の起爆剤としての役割が期待されていましたが、実力を十分に発揮できない結果となりました
小笠原選手の初登板は、期待が大きかっただけに、結果が厳しいものでした。プロの舞台での投球は、思い通りにいかないことが多いということを改めて実感させられました。今後、彼がどのように課題を克服していくのか、注目が集まるでしょう。
キーワード解説
- ポスティングシステムとは?プロ野球選手が海外リーグに移籍する際、所属球団から許可を得る制度で、選手の移籍が容易になる仕組みです。
- 防御率とは?投手がどれだけ失点を抑えられたかを表す指標で、数字が低いほど良いとされます。一般的に、防御率1.00は1試合で1失点を意味します。
- マイナーリーグとは?メジャーリーグの下部組織で、若手選手や怪我からの復帰を目指す選手が所属し、実戦経験を積む場です。

