阪神の伊原、6回で降板も展望明るい投球内容

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<広島3-6阪神>◇10日◇マツダスタジアム 阪神の伊原投手が6回に2死一塁という場面で連続四球を与え、降板することになった

勝利投手の権利を保持していたが、代わった桐敷投手が押し出し死球と2点タイムリーを浴び、逆転を許した

しかし、伊原の投球内容は非常に良く、散発3安打に抑え、初回と2回はどちらも2死走者なしから難なく抑えていた

伊原投手の最大の特長はその優れたコントロールだ

今回もストライク先行のピッチングを見せ、6回の2四球も投げた瞬間にボールと分かる球ではなかった

走者が出た場合はクイックができるなど、投手として必要な要素を備えている

特に、小さなテイクバックで繰り出すスライダーやカットボール、フォークボールなどの変化球は評価が高い

ただし、反省点として6回2死一塁の場面で小園選手に対して3ボールにしてしまったことが挙げられる

球数が100に近づく中でのスタミナ面の不安や、長打を警戒する余りのコントロールミスといえる

広島の森投手は6回を投げ切り降板したため、逆転劇が展開された

このことで、伊原にとって勝ちが逃げてしまった形になった

今後の伊原投手に求められるのは、球数やイニングを増やしていくことだろう

これまでの先発12試合は全て5回以上投げているのは評価できるが、103球はプロ入り後の最多となった

これは首脳陣が徐々に彼に対する信頼を深めていることを示している

一方、負けた広島にとってはミスが痛手となった

7回の逆転を許す先頭への四球は投手のミスであり、続く前川選手の一塁内野安打は実質的にモンテロ選手のエラーが影響した

阪神打線が一度火がつくと止まらないことを考えれば、自ら火をつけるようなプレーは避けるべきである

試合はまだ続くため、今後は気を引き締める必要がある

伊原投手の今回の試合は、結果が勝ちにつながらなかったものの、投球内容は評価に値するものであった。コントロールの正確さと変化球の多彩さを兼ね備えた投手として、今後の成長が期待される。ただし、球数やイニングの管理が課題であり、さらなる精進が求められるのも事実だ。広島側のミスが試合の流れを変える要因となったことも、試合を振り返る上で重要なポイントである。
キーワード解説

  • コントロールとは?投手が球を投げるときの精度や正確さのこと。良いコントロールを持つ投手は、必要な場所にボールを投げることができるため、打者を打ち取る確率が高くなる。
  • クイックとは?投手が走者がいるときに、素早く投球することにより、走者の盗塁を防ぐための投球スタイル。これにより、投手は走者にプレッシャーをかけることができる。
  • 変化球とは?直球とは異なり、ボールが投げた後に軌道を変える球種のこと。スライダー、カーブ、フォークなど、打者を惑わせるためによく使われる。

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