彼は高卒から6年目を迎え、これまでの努力が実を結び始めている
状態不良からの復活
春のキャンプでは一軍スタートが期待されていたが、2月上旬に上半身のコンディション不良により離脱を余儀なくされた練習から離れている間、彼は「自分だったらこうしているかな」と試合を客観的に観察することにより、自己分析を進めた
この時期の過ごし方が、後の成長に大きく寄与した
一軍昇格とその活躍
6月12日に一軍昇格を果たすと、14日の阪神戦で最初の打席から左前打を放ち、石原選手のサヨナラ打をお膳立てこの試合での活躍は、黒川選手の潜在能力を示す一幕となった
そして、15日には自らがサヨナラ打を適時内野安打で決め、名実ともにチームの重要な戦力となった
定着する打撃スタイル
7月からは主に「3番・二塁」に定着し、主砲の浅村選手が不振で2軍調整中のため、新外国人のボイト選手がDH(指名打者)に回る際には一塁での起用も増加現在の成績は打率308、1本塁打、10打点(18日現在)と良好な数字を記録している
家族の背景と監督との関係
黒川選手は、93年春に上宮が選抜で優勝した際の主将の息子である父・洋行さんと現監督の三木監督は、直に関わりがああり、黒川選手が19年ドラフト2位で楽天に入団した際にちょうど三木監督が一軍監督に就任した
監督は黒川選手の「勝負強さ」を高く評価しており、黒川選手自身も得点圏打率353を誇る打者となりつつある
この成績からも、彼がチームの求めに応じられるバッターへと成長していることが伺える
同世代との競争心
同じ世代には中島選手や武藤選手が存在し、1学年下には宗山選手がいる黒川選手は「同世代が出始めてきているので負けたくない」との思いを語っており、切磋琢磨しながら未来のイーグルスでの活躍を目指している
黒川選手の活躍は、プロ野球界での若手選手の成長を体現しています。特に怪我からの復帰という試練を乗り越えた経験は、彼自身の精神的な成長にも寄与していると感じます。これからの試合でも、その能力を最大限に発揮し続けてほしいです。
キーワード解説
- サヨナラ打とは?試合が延長戦になった場合、最終回の攻撃で得点を挙げて決着をつける打撃のことです。
- 得点圏打率とは?ランナーが得点圏にいる状態での打率のことを指し、特に打者の勝負強さを示す重要な指標となります。
- 切磋琢磨とは?お互いに一生懸命努力して競い合うことを指し、主にスポーツや勉強において仲間同士の関係を表現します。

