東京ドーム内には、6月3日に亡くなった野球界のレジェンド、長嶋茂雄さんの「追悼展示 背番号3は永久に」が現在も開催中で、多くのファンが訪れている
展示内容は、長嶋さんの偉業を称えるものであり、特に「天覧ホーマー」と名付けられたバットや、アテネ五輪に関連する「3」の文字が描かれた日の丸は、感動を呼ぶものだ
阪神ファンにとっても、長嶋さんへの思いをはせる貴重な機会となっている
また、この機会に思い出されるのが、かつてパ・リーグにおいて西武ライオンズを封じ込めるべく提案された「西武包囲網」という戦略だ
このアイデアは1989年に近鉄の仰木監督が提唱したもので、ライバル球団全てが西武にエースピッチャーをぶつけることで、力を合わせて西武を引きずり下ろそうというものだった
この提唱に対して、オリックスの上田監督や日本ハムの近藤監督なども賛同し、実際に開幕戦から各球団はエースを西武に対戦させた
しかし、予想外のことが起こる
オリックスは開幕7連勝という勢いをもって独走態勢に入った
そこで仰木監督はまさかの再提案を行い、「これからはオリックス包囲網や」と発言する
この発言に上田監督は激怒し、「どの口が言うんや」と反論するなど、マスコミを通じての舌戦が繰り広げられた
ここでの「包囲網作戦」は次第に崩壊してしまい、結局はライバル球団が協力することの難しさを証明する結果となった
今回の記事は、阪神ファンにも馴染みのある野球の歴史に焦点を当てています。仰木監督が提唱した「西武包囲網」は、ライバル球団が協力する難しさを示した象徴的な出来事であり、今でも多くのファンの記憶に残っているのが印象的でした。
キーワード解説
- 仰木監督とは?: 近鉄バファローズの監督であり、独創的な戦略や提案で知られる人物。特に「西武包囲網」など注目を集めた。
- 西武包囲網とは?: 1989年に提唱された戦略で、パ・リーグのライバル球団が結束して西武にエースをぶつけるという試み。
- 包囲網とは?: 特定の対立する状況において、敵に対抗するために複数の勢力が協力すること。

