巨人戦でのサヨナラ負けにも関わらず、阪神のシーズン前半は成功と評価

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<巨人6-5阪神>◇21日◇東京ドーム 阪神タイガースが巨人にサヨナラ負けを喫したが、この結果はシーズン前半の節目を迎える上であまりダメージを与えないといえる

試合は、阪神が中盤まで5点リードを維持していたが、先発ピッチャーの伊藤将が突然乱れ、大山の失策が影響し、2番手投手のネルソンがリチャードに同点の3ランホームランを打たれるという不運な展開となった

しかし、オールスター期間を迎えるにあたり、チームは気持ちをリセットしやすい状況である

シーズン90試合を終えた時点での貯金18は、阪神の現状を考慮すれば十分な成績であり、他のチームにとっても、阪神は投打において強力なチームであると認識された

打線においては、近本・中野の1、2番コンビが非常に機能し、打順の組み方も相手投手にとって脅威となる

特に3番には右打者の森下を起用し、4番には選球眼が向上した佐藤輝を据える戦術が光った

これにより、上位打線で出塁し、5番の大山までのクリーンアップで効率的に得点を重ねることができた

さらに、小幡の打力が向上してくることで、6番までの打順が安定し、相手にとって一層手ごわい打線となりつつある

投手陣に目を移せば、先発・リリーフともに他チームを圧倒している

特にデュプランティエを3回で降ろしてからはリリーフ陣がしっかりと試合を締めくくり、継投も効果的に機能していた

8回からは伊原を投入するなど、先を見据えた采配も見られる

とはいえ、他チームも戦力を強化してくることは間違いなく、特に夏場にはリリーフピッチャーに疲労がたまりやすくなる

したがって、後半戦ではさらなる気を引き締めて、良好なスタートを切りたいとの意欲が感じられる

今回の試合は、阪神にとってサヨナラ負けとなりましたが、全体としてシーズン前半を振り返ると無駄ではないと感じます。特にチーム状態が良好で、多くの選手が機能しているように見えました。夏場に向けてさらなる強化が求められる点は注意が必要ですが、阪神の底力を感じる試合でした。
キーワード解説

  • サヨナラ負けとは?試合の最終局面で、相手チームが得点し、そのまま試合に勝つことを指します。
  • 貯金とは?勝ち星の数から負け星の数を引いた数字で、良い成績を示す指標です。
  • リリーフとは?先発投手に代わって登板する投手のことを指し、試合の流れを変える役割を担います。
  • 選球眼とは?投手が投げたボールに対して、バッターがどれだけ適切に素早く判断する能力のことです。

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