この試合では、最大5点のリードを守りきれず、痛恨の逆転を許しましたが、試合後の藤川球児監督は、首位を独走するチームを率いる余裕を感じさせる態度を見せました
試合の流れとポイント
試合は7回まで阪神が5対0と大きくリードしていましたしかし、先発投手の伊藤将が突然崩れると、一塁手の大山が適時の失策を犯し、巨人に2点を返されました
続いて、2番手救援投手のネルソンが一死一、三塁の場面でリチャードに3号3ランホームランを打たれ、同点に追いつかれました
最終回の9回には、3番手の伊原がサヨナラ打を献上し、試合を締めくくる形となりました
阪神は12球団でもトップクラスの投手力を誇り、守備力も手堅いことで知られていますが、この試合はその強さを証明できないものでした
藤川監督の冷静な姿勢
試合後、藤川監督は「守備のミスに関しては今後の糧にしてくれればいい」と冷静にコメントし、選手たちに前向きな気持ちを促しました前半戦の最後の3連戦を控え、勝ちパターンの継投陣を利用する構えも示しています
リリーフ陣の運用
この日は、左のセットアッパー及川がベンチ外となり、防御率0.26という驚異的な成績を収めている右の切り札石井も温存されました藤川監督は就任当初からナインたちのコンディション管理を重視しており、主力選手に故障者が出なかったことが前半戦の成功に繋がっています
今後の展望
現在、阪神は2位のDeNAとのゲーム差が9.5と、まだまだ余裕がありますこの日の試合は藤川監督の冷静さと、リアリストとしての考え方が示された試合であったと言えるでしょう
今回の試合では阪神が連勝を逃しましたが、藤川監督の冷静な態度が印象に残りました。若い監督がチームをうまくまとめており、今後の試合に対する期待感も高まります。選手たちに前向きなメッセージを送る姿勢は、チーム全体の士気に良い影響を与えることでしょう。
キーワード解説
- サヨナラ負けとは？試合の終わりに、相手チームが最後の攻撃で得点を挙げ、自チームが負けることを指します。
- リリーフ投手とは？試合で先発投手の後に登板し、試合を引き継ぐ投手のことです。
- 防御率とは？ピッチャーが投げたイニングあたり、何点取られたかを示す指標で、数値が低いほど優秀な投手とされます。
