試合は、巨人が3点ビハインドの状況で迎えた7回にリチャード内野手(26)が同点の3ランホームランを打ち、チームを活気づけた
この“ロマン砲”の一打により、巨人はその後の9回に吉川尚輝内野手(30)がサヨナラ打を決め、前半戦を見事な勝利で締めくくった
試合開始から阪神が優位に進め、リードを保っていたが、巨人は諦めずに戦い続けた
7回、1死一、三塁の場面でリチャードが打席に立ち、「ゲッツーは打ちたくなかった」と、バットを短く持ちながら積極的に打ちに行く
阪神の2番手であるネルソンが投げた低めのチェンジアップを捉え、ファンの期待に応える同点3ランを放った
リチャードは初めての東京ドームでのヒーローインタビューでも興奮を隠せなかった
この試合においてはファンの応援も大きな力となった
巨人の応援団は7回にチャンステーマ「Gフレア」を演奏し、これが打線に良い流れをもたらした
最大5点差をひっくり返す逆転劇を演出し、4万2000人の観客で埋まったスタジアムは興奮の渦に包まれた
吉川のサヨナラ打が放たれると、球場は歓喜の声に包まれた
ただ、現実には首位の阪神とのゲーム差は10点であり、逆転優勝を狙うには険しい道のりであることも理解されている
しかし、監督は「野球は何が起こるか分からない」と奇跡を信じている
この試合のようにチーム全体が団結して戦う姿を見せれば、過去の“メークドラマ”の再現も不可能ではないかもしれない
巨人の過去の逆転優勝事例
| 別名 | 年度 | 経過 |
|---|---|---|
| メークドラマ | 1996年 | 最大11.5ゲーム差から逆転優勝を達成 |
| メークレジェンド | 2008年 | 最大13ゲーム差を逆転しての優勝 |
キーワード解説
- メークドラマとは?過去に読売ジャイアンツが逆転優勝を成し遂げたシーズンのことで、最大ゲーム差を逆転し勝利した劇的なストーリーから名づけられています。
- 同点3ランとは?試合のスコアが同点になる3点のホームランのことで、大事な場面でチームを救う一打を意味します。
- サヨナラ打とは?試合の終わりに得点を決め、その試合に勝利することを指します。特に最後のイニングでの得点時に使われる用語です。

