スポーツメディアではこの結果に対するファンの失望感が広がっている
中日のOBであり、プロ野球評論家の今中慎二氏は、試合を観戦しながら選手たちに対し「どの選手にも言えることだが、常にいま何を求められているか考えてほしい」と強く訴えた
試合の終盤、特に劇的な場面が見られた
中日が1点リードしていた9回、先頭の細川選手が四球で出塁してからのことだ
中日のベンチは代走に尾田剛樹外野手（24歳）を投入した
しかし、続く打者ボスラーが1ボール2ストライクに達したとき、尾田は痛恨のけん制死を犯した
これにより1死走者なしの状況になり、ボスラーが一邪飛、山本選手も中飛に倒れ、結局中日は惜敗を喫する結果となった
尾田選手は、プロデビューから2年目とあって出場機会が多いが、前日の試合では守備固めでの出場中にミスを犯し、連勝がストップする一因となってしまった
この失敗を取り返したかったことは容易に理解できるが、今中氏は「尾田はまずいま自分に求められていることを考えてほしかった」と指摘する
例えば、ボスラー選手がホームランを打った場合、逆転サヨナラ勝ちのチャンスもあったわけだ
「仮に、右中間や左中間にボールが飛べば、ホームに帰ってくるためには尾田が無理をする必要はない
現場ではリスクを取ることが求められていない場面だった」と今中氏は強調しながら、首脳陣が求めていたのは「投手にプレッシャーをかけられるリードを取り、常に戻ることを考えている姿勢だった」と続けた
さらに今中氏は、尾田選手一人の問題ではないとも述べ「中日は若く、経験の少ない選手が多いため、これからたくさんの失敗があるだろう
しかし、準備して失敗することと、準備せずに失敗することでは大きな違いがある
投手でも野手でも、いま何を求められているか、何をやってはいけないのか、一つのプレーの前に自分で考えてほしい」と訴える
そして最後には「尾田選手、めげずに頑張れ」というエールを送った
今回の試合では、中日の選手たちに求められる判断力の重要性が強く浮き彫りになりました。特に尾田選手のけん制死が試合の流れを変えてしまい、勝利のチャンスを失いました。若手選手には経験から学び、次回に生かしてほしいところです。
キーワード解説
- けん制死とは？：けん制死とは、ベースランナーが盗塁を試みたり、進塁を図った際に、投手によってアウトにされることです。このプレーは、しっかりとした判断が必要です。
- 本塁打とは？：本塁打は、打者がボールを打ち、フェンスを超えて得点するプレーのことを指します。本塁打はチームに多くの点をもたらします。
- 首脳陣とは？：首脳陣は、チームの戦略や方針を決定する指導者のことです。監督やコーチたちが該当します。
