プロ2年目の彼は、今シーズンウエスタン・リーグで先発だけでなく、中継ぎ投手としても貴重な経験を積んでいます
特に5月下旬には、野村祐輔3軍投手コーチとともに自身の投球フォームを見直す“野村塾”に参加し、試行錯誤を繰り返しました
フォーム修正の背景
高投手のフォーム修正は、5月29日のウエスタン・ソフトバンク戦での投球に起因していますこの試合では、150キロを計測したものの、2安打を浴びる結果となりました
野村コーチから「フォームが一生懸命すぎる」と指摘されたことで、フルスイングの必要性を再考し、改善に向けたプロセスが始まりました
打者目線のリサーチ
高投手は、打者から見た自らのフォームを分析し、「できるだけバッターに速い球が来るとは思わせないように、イメージをずらすこと」をテーマに取り組みましたこのようなギャップを生むことが、投球の成功に繋がるとされています
左足の“タメ”がカギ
フォーム修正のポイントは、軸足である左足の“タメ”にあります「良い投手は体がなかなか開かない」という理想の形を念頭に置き、特に同じ左投げの床田選手のフォームを参考にしながら調整を進めました
成長を実感する高投手
フォームを修正した後、高投手は「力を入れなくても平均145キロ前後が出るようになり、空振りも取れるようになったスタミナ面でも疲れにくくなった」と報告しました
| 試合数 | 勝利 | 敗北 | 防御率 |
|---|---|---|---|
| 13 | 2 | 4 | 4.44 |
彼は、「1軍で活躍することを目指して努力している」と強い意志を示しました
◇高 太一(たか・たいち) 2001年7月26日生まれ、23歳
愛媛県出身
180センチ、89キロ
左投げ左打ちで、広陵、大商大を経て2023年度ドラフト2位で広島入団
昨季の最終戦で1軍デビュー
高太一選手が1軍昇格を目指して努力している姿は、とても感動的です。フォームを見直すことで自己成長を図り、冷静に課題に向き合う姿勢は、若い選手たちのお手本となるでしょう。特に、試行錯誤を重ねる過程が彼の成長を促しているのだと思います。
キーワード解説
- ウエスタン・リーグとは? - プロ野球における、1軍昇格を目指す若手選手がプレーするリーグのことです。
- フォームとは? - 投手がボールを投げる際の体の動きや姿勢のことを指します。適切なフォームが重要です。
- 中継ぎ投手とは? - 先発投手の後に登板する投手のことで、リリーフとして重要な役割を担います。

