試合は1回、中日が細川成也外野手（26）の適時打により先制点を挙げるも、チャンスを逃したことが後々の痛手となる
試合の転機は、1回裏の中日攻撃での出来事だった
なおも1死一、二塁の場面で、ジェイソン・ボスラー外野手（31）が中堅方向に強いライナーを放ったが、「ボスラーシフト」と呼ばれる守備戦略により中堅寄りにいた遊撃手伊藤がこの打球をキャッチ
飛び出していた二塁走者の上林誠知外野手（29）は戻れず併殺となってしまった
このプレーを井上一樹監督（54）は試合の敗因に挙げた
試合後、監督は「先制したときは良い展開が期待できたが、その後のダブルプレーが痛かった
仮にダブルプレーを食らわなかった場合、次のバッター山本のチャンスもあったので、流れが変わっていたかもしれない」と述べ、必要な結果を得る難しさを語った
さらに、7回には無死一塁の場面で、山本選手を送らせずに強攻策を選択
結果としてダブルプレーを招いたが、監督はその選択に対して「ダブルプレーになるとは思わなかった」と説明した
最後に、高橋宏投手についても言及し、「甲子園での完封からの自信を保ちつつ、神宮では気を付けながら投げてくれた」と評価した
今回の試合では、中日が先制点を挙げながらも、守備のミスや攻撃の選択ミスが重なり、逆転負けという結果が招かれました。井上監督は自らの采配を振り返りつつ、選手に求めることや試合の状況に対する分析をしっかりと行っていました。これからの試合にどう活かしていくのかが注目です。
キーワード解説
- ボスラーシフトとは？：野球における守備戦略で、特定のバッターが打席に立った時に、守備位置を変更することで、強打者の打球を釘付けにするシステムです。
- 併殺とは？：2人の走者が同時にアウトになるプレーのことで、通常は打者もアウトになるため「ダブルプレー」とも言われます。
- 強攻とは？：バッティングにおいて慎重に打つのではなく、思い切りよくバットを振ってヒットを狙う戦術のことです。
