この勝利の立役者は阪神の先発投手、村上頌樹です
村上は104球を投げ、6回を無失点で抑えるも、その内容は「決して良くなかった」と自ら認めるほど
村上頌樹の投球内容
村上はこの試合、序盤から広島打線に対し厳しい場面が続きました特に小窪哲也打撃コーチは試合前に「村上の状態はいつもより良くなさそう」と述べるなど、相手の警戒心を高めていました
実際、抜け球が目立ち、制球が乱れる場面も多くみられ、球数が増大したのです
ピンチを乗り越えたプレー
特に2回には最大のピンチが訪れました6番・末包昇大に四球を与え、続く矢野雅哉には変化球を打たれて1死一、二塁とされます
続いて野選が絡み、状況がさらに厳しくなる中、満塁となった場面で1番・秋山翔吾が打席に立ちます
村上は1ストライクからの変化球をファウルされ、一瞬ヒヤリとしましたが、その後、渾身の150キロの直球で秋山を遊撃手ゴロに打ち取り、更に併殺を狙い、窮地を脱することに成功しました
エースの意地と冷静さ
もともと阪神のエースとして期待されている村上ですが、試合中にはカーブを使いながら自分のフォームを修正し、緩急を使った投球で相手を抑える技術も見せましたこの日勝利を収めた阪神は、2年ぶりのリーグ優勝に向けてマジックナンバーを39点灯させました
しかし、村上自身は「数字が大きいので実感が湧かない」と謙虚な姿勢を見せ、「一つ一つ減らしていくことが大事」と語りました
今回の試合で阪神が勝利を収めた背景には、村上頌樹の冷静さや状況判断の良さがありました。ピンチの局面でも自らを立て直し、相手の打撃にアジャストする力は、まさにエースにふさわしいものです。阪神は今後も彼を中心に優勝を目指していくでしょう。
キーワード解説
- 投手力とは?:野球において、投手が投げるボールの制球力や変化球の種類と精度を指し、試合を左右する重要な要素です。
- マジックナンバーとは?:引き分けや敗戦を含め、チームが優勝を決めるために必要な勝利数を指します。

