8月に入り、プロ野球はリーグ優勝争いとクライマックスシリーズ進出争いが盛り上がりを見せている中、ショウアップナイターのシーズンキャッチが“熱ラジ”であることから、今回のテーマは“今まで一番熱かった試合”に設定されました
このテーマについて、今年4月から「ニッポン放送ショウアップナイター」の実況陣に加わった馬野雅行アナウンサーが語ったのは、2005年9月7日に行われた中日対阪神戦です
この試合は名古屋のナゴヤドームで行われ、阪神がリードを保つ中で9回裏にドラマが待ち受けていました
阪神は前日、エースの井川慶を先発させるも敗北し、2位の中日に迫られていました
試合は阪神が3-1とリードして9回裏を迎えたが、守護神の久保田智之がピンチを招いてしまい、谷繁元信がセカンドゴロを放ちます
セカンドの関本賢太郎がホームに送球するも判定はセーフ、これに対して岡田彰布監督が激怒し選手をベンチに引き揚げさせるという異常事態が発生しました
18分間の中断後、試合は再開され、井上一樹の犠飛で同点に追いつかれ、さらに満塁のピンチを招いてしまいますが、岡田監督が“めちゃくちゃにやったれ”と激励する中、久保田が連続三振を奪って危機を脱しました
試合は延長戦に突入し、中村豊の決勝本塁打により阪神は勝利を収めます
馬野アナは試合の面白さについて“8回以降は興奮しながら実況していた”と振り返り、また岡田監督の言葉を知っていれば、実況が全く違ったものになったと反省を語りました
さらに、ナゴヤドームの送信席位置のため、当時の実況中に中村の本塁打の行方が分からず、結果的に誤った実況をしてしまったことも悔いとして残っていると話しました
この試合をきっかけに阪神はその後のリーグ優勝へとつながる勢いを見せ、馬野アナは“試合の熱さを聴衆にも伝えたい”との思いを持って、現場での実況を続けています
試合中の気温と選手たちのパフォーマンス、その微細な緊張感をリスナーに届けるため、リアルな描写に努めると語りました
この試合に関する馬野雅行アナウンサーの語りは、視聴者にとって非常に価値のあるものです。実況中の熱さや緊張感は、リスナーにとってその場にいるかのような興奮を引き起こします。また、実況を振り返ることで、アナウンサー自身の成長を促す要因になります。今後もこうした体験を共有することは、視聴者との距離を縮める大切な鍵となるでしょう。
キーワード解説
- アナウンサーとは? 情報をリスナーに伝える話し手のことをアナウンサーと言い、特にスポーツ中継では実況も担当しています。
- 実況とは? スポーツの試合をリアルタイムで解説し、試合の進行状況や選手のプレーを描写することを指します。
- 判定とは? 審判が行動の結果に基づいて、プレーの内容や結果に対しての判断を行うことです。
- クライマックスシリーズとは? プロ野球のポストシーズンで、リーグの上位チームが対戦し、優勝チームを決定します。

