この「V字回復」の立役者の一人が、セットアッパーの松本裕樹投手(29)です
松本投手は昨シーズンの終盤に痛めた右肩のコンディションが懸念される中、ここまで32試合に登板し、2勝1敗、防御率1.15、リーグ最多の25ホールドを記録しています(8月2日現在)
松本投手は、昨年9月上旬にチームが4年ぶりの優勝を目前に控えていた矢先、不運にも負傷し、そのままシーズンを終えました
オフシーズンはリハビリに専念し、今年の春に行われたキャンプでは「思ったより投げられていない」という焦りを感じていたものの、段階的に回復を目指しました
彼は実戦復帰に向けて、オープン戦期間中も細心の注意を払って体調を確認し、開幕に合わせて準備を整えました
今シーズンの直球は昨年の自己最速159キロに対し、150キロ台前半とやや抑え目ですが、松本投手は「バランス良く投げた結果」とし、出力を下げる必要があったわけではないと説明しています
「変化球やコントロールを見直してきたことが、今につながっている」とも語り、昨年の異常なシーズンを振り返ります
彼は今季、ポストシーズンでのリベンジを目指しつつ、シーズン完走を最優先に考えています
今季のリリーフ構想では、守護神オスナやヘルナンデス、松本投手、藤井、杉山、尾形が重要な役割を担っていますが、オスナとヘルナンデスはそれぞれの理由で一時2軍に落ち、現在は藤井、松本、杉山の3人が勝ち試合の7、8、9回を担当しています
松本は過去2度中2日連投を記録しており、今後もコンディションに問題がなければ3連投に臨む覚悟を持っています
日本ハムとの首位攻防戦が注目された7月29日の試合では、松本投手は今季最速の157キロをマークし、その後もチームの勝利に貢献しています
「いつでもどこでもいけるように準備をしてきた」と意気込む松本投手が今後も力強い成績を残すことで、チームの連覇と自身の初タイトルが見えてくるでしょう
松本裕樹投手の回復と活躍は、ソフトバンクのチームにとって大きな励みとなっています。昨年の負傷から戻り、今年はブランクを感じさせないパフォーマンスを見せている彼は、自分の状態を常に確認しながら、慎重に登板を重ねています。このような姿勢が、彼自身の成長とともにチームの勝利に繋がっていると考えられます。今後の活躍が楽しみです。
キーワード解説
- セットアッパーとは?試合の中で重要な役割を果たす投手であり、勝ち試合の7回や8回に登板することが多いポジションです。
- ホールドとは?リリーフ投手が試合を引き締めながら、勝利に導く役割を担うことで得られる称号で、特定の条件を満たすと付与されます。
- リリーフとは?先発投手が登板した後、試合の終盤や苦しい局面でマウンドに上がる投手のことを指し、通常は試合の流れを変える重要な役割を果たします。

