鈴木健矢投手、アンダースローからの進化を遂げる
広島東洋カープの鈴木健矢投手(27)が、ファームでの成果を背景に1軍再昇格を目指している彼はこれまでの10試合に登板し、防御率1.19という優れた成績を残している
鈴木は、プレートの位置を変更することでピッチングスタイルの進化を図り、再び1軍の舞台を狙っている
由宇球場での練習中、鈴木は「内容の良い登板が続いているので自信が持てる」と話し、充実感に満ちた表情を見せた
鈴木は日本ハムからの移籍選手であり、広島で過ごす初めての夏を迎えている
開幕時には1軍に名を連ねており、5月5日のヤクルト戦では2回2安打無失点で移籍後初勝利を収めた
さらには5月15日の巨人戦でも好投し、2勝目を挙げた
しかし、その後制球に課題を抱え、5月31日に出場選手登録が抹消されることとなった
再度1軍昇格を目指す中、6月15日のウエスタン・くふうハヤテ戦では、プレートを三塁側から一塁側に変えるという試みを行い、好投を見せた
この変更は最初は遊び心からのものだったが、結果的に制球力が向上し、投球の幅も広がった
鈴木は、投球角度とリリースポイントの変更により、左打者への内角だけでなく、右打者への投球も改善された
また、スライダーの軌道も変化し、以前よりも効果的な「ライジングスライダー」を投げられるようになり、奪三振率も向上した
1日のウエスタン・ソフトバンク戦では約1ヶ月半ぶりに先発し、完璧な投球を披露
鈴木は「どこで呼ばれてもいいように準備をしている」と語り、再昇格を見据えて成長を続けている姿勢を示した
鈴木健矢のプロフィール
- 生年月日
- 1997年12月11日
- 年齢
- 27歳
- 出身地
- 千葉県
- 身長/体重
- 176cm / 80kg
- 投打
- 右投げ左打ち
- 経歴
- 木更津総合高、JX-ENEOSを経て、2019年度ドラフト4位で日本ハムに入団
2022年からアンダースローに転向 - 1軍通算成績
- 96試合登板、11勝8敗0セーブ
キーワード解説
- アンダースローとは?アンダースローは、投球時に投手が腕を横に振る投法で、独特なボールの軌道を生み出します。
- プレート位置とは?投手がマウンドのプレート上で踏む位置のことで、投球の角度や制球に大きな影響を与える要素です。
- 奪三振率とは?ピッチャーが1イニングあたりに奪う三振の数を示し、投手の切れ味や制球力を測る指標として利用されます。

