U-18W杯は、1981年から続く歴史的な大会であり、今年はひと際注目を集めている
初出場からの成長
清宮選手は、2015年と2017年にU-18W杯に出場した経験を持つ1年生ながら主力として4番に座った初出場時、苦戦した木製バットへの対応に悔しい思いを抱いた
「打率.222(27打数6安打)、0本塁打、2打点
木のバットがすごく難しくて思うような打撃ができず、悔しいなという印象が強いです」と過去を振り返る
キャプテンシーを発揮
再びU-18代表として背番号を背負った3年生の時、清宮選手はチームのキャプテンとして、意識的にコミュニケーションを取ることに注力した「みんなとコミュニケーションを取るかはすごく意識しました」と述べ、チームの結束を重視していたことを明かした
大会中は9試合で打率.219(32打数7安打)、2本塁打を記録し、当時の高校通算最多本塁打記録である111本という素質をしっかりと示した
印象深い仲間との絆
清宮選手が印象に残っているプレーの1つは、2015年の韓国戦での遊撃内野安打だ自らの激走でセーフとなり、その後の得点につなげるプレーが忘れられない
「終盤にボッテボテのゴロでセーフになって、次の大河さんにつないだ打席はすごく覚えています」と語った
プロへ進んだ仲間たちとのつながりも大切にしており、「楽しいというか刺激になります」とその成長に感謝を述べている
後輩たちへのエール
清宮選手は今年の後輩たちにエールを送り、チーム全体の役割を重視することの重要性を語った「普段はチームの主力ですが、チームなのでチームに徹しないといけないと思います」と強調し、フォア・ザ・チームの精神で取り組むことを促した
清宮幸太郎選手の振り返りからは、U-18W杯での経験が彼の成長にとって重要だったことが伺える。初の国際大会での苦悩や、キャプテンとしてのコミュニケーションの重要性を理解し、仲間との絆を深めることで、さらなる成長を遂げた。しかし、彼が後輩たちに向けて発信したメッセージには、チーム全体の協力の精神が込められており、選手同士の関係がいかに重要かを再認識させられた。
キーワード解説
- U-18W杯とは?:野球における18歳以下のジュニア選手たちによる国際大会で、各国が代表チームを編成し優勝を目指す。
- キャプテンシーとは?:チームのリーダーとして、メンバーをまとめ、士気を高める力や役割のこと。
- 木製バットとは?:プロ野球や国際大会で使用される、木材を素材にしたバットのことで、打球感や難易度が金属製と異なる。

