DeNA、シーズン初の初回犠打を記録するも、順位は厳しさを増す
今年も「夏休みの宿題」に取りかかる記者は、DeNAのシーズン初の初回犠打について調査を行った昨シーズンの初回犠打は8月20日、中日戦で桑原選手がマークした
在位時にはチームは4位に存在していた
今年は少し早く、7月16日の広島戦で蝦名選手が捕犠打(捕手がランナーを進めるために行う犠打)を決め、順位は3位となった
DeNAは三浦大輔監督就任以降、アナリストを中心としたデータ班による分析をもとに、進塁を期待する場面では「強行策」を多用している
特に、2番打者として起用されている牧選手、オースティン選手、佐野選手が強力な打撃を見せており、この方針が顕著に現れている
昨シーズンは26年ぶりの日本一を達成したDeNAは、今季もチームスローガン「横浜奪首」を掲げて27年ぶりのリーグ制覇を目指している
しかし、8月7日の時点で阪神とのゲーム差は12.5であり、順位的には厳しい状況にある
監督は「2位ではダメ」と強い口調で語ったものの、「横浜奪首」の道のりは険しさを増している
具体的な数値を見てみると、阪神はチーム打率244、打点320、犠打104、盗塁81という成果を挙げている
一方、DeNAは同打率236、打点312、犠打46、盗塁46である
阪神の1番・近本選手、2番・中野選手として知られる小技を駆使した盤石な打順に対し、DeNAはオースティン選手やフォード選手など大砲が次々と昇格し、一発攻勢を強める動きが見られる
また、8月7日の広島戦では、今季初めて「梶原、蝦名」のコンビが1・2番として組まれ、そのスピード感は大いに期待される
残りは43試合となり、大逆転での「横浜奪首」を実現できるのか、監督は今後の戦略として「打つ」のか「送る」のか、どのように舵をとるのかが注目されている
DeNAの現状は非常に興味深い。監督が掲げるスローガンに対し、実績が伴わない部分が見受けられる。選手たちが持つ能力は高いが、戦術や采配の部分で一貫性が求められる局面に来ている。残りの試合数も少ない中、打線がいい形で機能することが必要不可欠だ。
キーワード解説
- 初回犠打とは?:試合の初回に行われる犠打のこと。進塁を兼ねて、チームにとって重要な得点機会を作るために行われる。
- データ班とは?:チームのパフォーマンスを分析し、戦術を効果的に立てるための情報を集める専門集団。
- 強行策とは?:簡単に言うと、リスクを取って攻撃的にプレーする戦略。確実性が求められる場面ではよりリスクが高くなる。
- スピード感とは?:野球において迅速な走塁や攻撃の切り替えを指し、試合の流れにおいて大きなアドバンテージとなる。

