大野寮寮長の道原裕幸氏、若手選手への想いを語る

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プロ野球選手の成長を支える大野寮の寮長、道原裕幸氏が退団へ

広島東洋カープの若手選手が最初に入居する「大野寮」で、13年間寮長を務めた道原裕幸氏が、2024年シーズン限りで退団することが発表された

大野寮は二軍選手が生活する施設であり、数々の若手選手たちがここからプロの世界へと羽ばたいていった

道原氏の育成理念と具体的な指導内容について、2024年7月に行われたインタビューを基に紹介する



道原氏の寮長としての52歳の経験

道原氏は2011年から二軍の大野寮の寮長を務めており、入団してくる新人選手たちに「プロ野球はどういう世界か」「社会人としての責任をどう果たすか」といった重要な教訓を伝えてきた

特に高卒選手が多く入寮するこの寮では、選手たちが「一人の社会人」として生活できるように指導が行われている

指導内容と日常管理

道原氏は、毎朝6時に食事を取る選手たちを確認し、夜の門限(22時30分)を守られているかどうかを監視するなど、時間を守ることの重要性を強調している

これに加え「挨拶」の習慣も大事にしており、プロ野球選手としての実力を高めるだけでなく、人間性の向上にも寄与している

名選手のエピソード
道原氏は特に鈴木誠也選手(現カブス)に印象に残ったエピソードがある

鈴木選手は、室内練習場での練習を惜しまず、門限を過ぎてもバットを振っていたという

その姿は道原氏にとって、プロ選手の意志の強さを示すものであり、若手選手たちへも大きな刺激となっている

道原裕幸氏が大野寮の寮長として行ってきた指導は、単にプロ野球選手としての技術向上だけでなく、社会人としての基盤作りにも重点が置かれていました。若手選手への愛情深いアプローチは、多くの選手たちに好影響を与えていたと思います。特に鈴木誠也選手のエピソードからは、野球に対する真摯な姿勢がうかがえ、道原氏の教えが現役選手の成長に寄与したことは間違いありません。
キーワード解説

  • 大野寮とは? - プロ野球選手が二軍時代に生活するための寮で、選手の育成を目的としている。
  • 寮長とは? - 寮の管理を担当する人物で、選手の生活指導や環境整備を行う。
  • 社会人とは? - プロ野球選手だけでなく、一般社会で働く人たちのことを指し、責任感ある行動が求められる。
  • 門限とは? - 寮に戻る時間の制限のことで、選手の生活習慣を守るために設けられている。

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