特に、2023年以降に見られる球種の構成の変化が注目されている
球種の変遷
石井は、2023年にはわずか3.8%の割合でしか使用していなかったスライダーだが、2024年には24%に急増した今季も19.4%と多く使用されており、最も多いストレート(56.1%)に次ぐ位置にある
フォーク球の減少
その一方で、フォーク球の使用率は減少している2023年には16.6%、2024年には11.9%と減少を続け、今季は5%にまで落ち込んだ
しかし、2ストライク時の投球ではストレート(63.1%)に次ぐ15.1%を占めており、依然として奪三振を狙う重要な球種として機能している
生まれ変わったスライダーの精度
石井の進化の要因として、精度が向上したスライダー、ストレート、チェンジアップの3球種を駆使し、打者を追い込む戦術が効果を上げている特に、フォーク球を決め球として“温存”できる状況が整ったことが、彼の圧倒的な成績を支えていると言える
今後の展望
これからのシーズンに向け、石井はさらなる進化を遂げ、ますます注目を集めることが期待されている阪神の石井投手の球種の変化は、彼の投球スタイルにおける大きな進化を示しています。特に、スライダーの増加とフォークの減少は、彼が打者と戦う上での戦略の変化を反映しています。これにより、彼の投球がさらに難解となり、今後の成績に大いに期待が持てます。
キーワード解説
- セットアッパーとは?:リリーフ投手の中で、ゲームの終盤を任される重要な役割を持つ投手のことを指します。
- スライダーとは?:投球時に横に曲がる球種で、打者にとっては難しいタイミングを外す球として知られています。
- フォーク球とは?:投球時に急激に落ちる特性を持つ球種で、ストライクゾーンから急に落ちるため、三振を奪いやすい球です。
- 奪三振とは?:相手打者を三振に打ち取ることで、投手の能力を示す指標の一つです。

