桑山選手は9回に最後の打者となり、左飛に倒れてゲームセットとなった
しかし、彼の顔には満足感が浮かんでいた
横浜はセンバツ優勝チームであり、その打撃力は高い
桑山選手は8回を投げ、5失点を喫したものの、自身の投球に徹してゲームに臨んだ
試合では、3回、6回、8回に複数安打を許し、ピンチを乗り越えられない場面も見られたが、最後まで自分のスタイルを貫いた
桑山選手は試合後、「自分が落ち込んでしまったら、周りにも影響が出てしまう
エースとして常に笑顔を崩さないことを意識している」と話し、試合の厳しさを感じながらも自らの役割を全うした
特徴的なのは彼の投球フォームだ
テークバック時に左腕を身近に締めることで、打者からはその動きが見えづらく、球の出所がわかりにくくなっている
このため、打者にとってタイミングを取りづらいという利点を持っている
さらに、肘の動きが柔らかく、しなるような振りは球に切れを与え、甲子園での好投を支えた
初戦では12回を投げきり、完投勝利も収めた
津田学園は今回の大会で初のベスト8を目指していたが、広陵（広島）の出場辞退によりその道は閉ざされた
しかし、桑山選手は「みんなのおかげで、1番を背負って投げることができた
感謝の気持ちでいっぱい」と語り、将来の可能性をしっかりと感じながら聖地を後にした
桑山選手の試合を振り返ると、厳しい相手相手に対しても存在感を発揮したことが印象的です。彼のスタイルや精神力は、後輩たちにとって良い手本となるでしょう。また、今後さらに成長する選手であることは間違いありません。
キーワード解説
- エースとは？ それぞれのチームで最も期待される投手のことで、試合の勝敗に大きな影響を与える役割を持つ。
- テークバックとは？ 投球モーションの一部で、投手がボールを投げる前に腕を引き上げる動作を指す。
- 完投勝利とは？ 投手が試合を最初から最後まで自分一人で投げ続け、勝利を収めることを意味する。
