異彩を放つ投球スタイル
阪神タイガースがリーグ優勝に向け、勢いを増している8月17日に行われた巨人戦（東京ドーム）では、3対1で快勝し、優勝へのマジックナンバーを22に減少させた
この試合でも2位の巨人に対して13ゲームもの大差をつけて独走している
阪神タイガースは特に、強い逆境から即座に立ち直る力を見せている
「伝統の一戦」と呼ばれる巨人戦の初戦では逆転負けを喫したが、その中で注目を集めたのがグラント・ハートウィグであった
この試合では、7回に彼がマウンドに上がると、先頭打者の甲斐拓也に四球を与え、代打の中山礼都に同点の2ランホームランを打たれてしまった
阪神の救援防御率は驚異の1.98を誇り、ハートウィグはこの成績の一端を担っている
来日5試合目にして重要な場面で起用されたことに疑問の声もあがったが、藤川球児監督は中・長期的なチーム作りを意識している
この日までの4試合では無失点で抑えた彼には高い期待が寄せられ、過去の実績がその根拠となっている
ハートウィグは身長195センチの長身投手で、彼の投球スタイルは独特である
サイドスローから放たれるツーシーム、スイーパー、スライダー、チェンジアップを巧みに使い分ける
このため、相手打者にとっては非常に捉えにくい存在となり、150キロを超えるツーシームと共に、スイーパーが衝撃的だと評されている
実際に対戦した球団のスコアラーも、その投球に驚きを隠せなかった
学業優秀で頭脳明晰
新加入の選手ジョン・デュプランティエも学業での優秀さが際立っており、米国有数の難関大学であるライス大学に進学した経歴を持つその一方、ハートウィグも負けじと頭脳明晰である
彼はMLB公式サイトによると、マイアミ大学で微生物学を学び、当初は医学部進学を目指していたとのことだ
整形外科医を志望していたが、野球の才能を見込まれたことで進路を変更した
日本野球に適応するためには時間がかかることが予想されている
来日初登板である8月5日の中日戦では、7回から登板し、四球を与えてピンチを招くも、その後は冷静に打者を打ち取った
特に、山本泰寛をスイーパーで空振り三振、石伊雄太をツーシームで三ゴロ併殺打に仕留めたことが印象的であり、その後、佐藤輝明の3ランホームランが決勝点となって逆転勝利を収めた
今後の試合においても、ハートウィグの成長が期待される
15日の巨人戦で逆転ホームランを許したことは、今後の彼の成長にとって貴重な経験となるであろう
阪神タイガースが注目するグラント・ハートウィグ選手の独特な投球スタイルと、その起用法に対する賛否が注目されています。ハートウィグは高身長を活かした多彩な球種で打者を翻弄しており、その成績からも高い評価を受けています。今後、彼がどのように成長し、チームに貢献するかが楽しみです。
キーワード解説
- ツーシームとは？
- スイーパーとは？
- 救援防御率とは？
- マジックナンバーとは？
