往年のファンを驚かせた車いす姿
1980年代のプロ野球界を盛り上げた巨人軍“最強の助っ人”といえば、ウォーレン・クロマティ（71）選手をおいて他にいないだろう彼は、陽気に風船ガムを膨らませているかと思えば、デッドボールに激怒して投手に殴りかかるといった、印象的なプレーや行動でファンを楽しませてきた
しかし、クロマティ選手は長らく車いす生活を送らざるを得ない状況にある
最近、彼は自身の闘病の日々を語り、ファンに驚きと感動を与えた
昨年7月、東京ドームで行われた巨人と阪神のOBによる試合において、車いすで登場したクロマティ選手は多くのファンの目を引いた
当初は健康状態について多くを語らなかったが、自身のユーチューブチャンネルで「脊柱管狭窄症」の治療に励んでいることを公表し、現役時代のエネルギッシュな姿を知るファンたちを驚かせた
「突然、脚に力が入らなくなってしまったんだ」
クロマティ選手は病気になってから、「ガマンすることを学んだ」と語った特に現役時代は短気であったため、イライラしてすぐに乱闘してしまうことが多かったという
実際、彼の体調に異変が生じたのは4年前のこと
2021年のクリスマスにアメリカ・フロリダに滞在していた際、突然脚に力が入らなくなり、腰も腫れ始めた
日を追うごとに症状は悪化し、歩けなくなってしまったと語る
立ち上がっては転んでしまうこともあった上に、自分の膀胱の感覚も失ってしまったと言う
医師の指導に従い、リモートで診察を受けたところ、ギランバレー症候群の可能性が指摘された
その後、病院で脊椎から髄液を抽出して検査を受けた結果、彼の症状は正式にギランバレー症候群と診断された
この病気は主に感染症が原因であることが多く、クロマティ選手も新型コロナウイルスに感染した後にこの病気になった可能性があると考えているが、その因果関係については定かでないとのことだ
クロマティ選手の告白は、多くのファンにとって衝撃的でした。彼のようなエネルギッシュな選手が、こんな苦しみを抱えているとは意外だったからです。彼の闘病生活はファンに希望を与え、多くの人に勇気をもたらすことでしょう。
キーワード解説
- ギランバレー症候群とは？感染症などが原因で、神経系に影響を与える病気です。これにより筋力が低下したり感覚が失われたりすることがあります。
- 脊柱管狭窄症とは？背骨周辺が狭くなることで神経を圧迫する状態を指し、通常は腰や脚に痛みやしびれを引き起こします。
