彼は春季キャンプ中にケガをして入団に出遅れましたが、4月に復帰し、その後は守備と打撃の両面で存在感を示しています
ウエスタン・リーグでは47試合に出場し、打率0.254、1本塁打、16打点を記録
今後の成長が期待される若手選手の成長過程について迫ります
注目を集める嶋村選手の成長
周囲からは「りん!」と呼ばれる愛嬌たっぷりの嶋村選手は、グラウンドにおいてもウエスタン・リーグで早くもファンの支持を受けています彼は昨年、四国IL高知で打率0.350をマークし、打たれるイメージが強かった捕手として期待されて入団しました
2月にキャンプでの故障によって出遅れたものの、復帰後は出場機会を増やしています
プロ初本塁打の瞬間
6月7日のソフトバンク戦では、左腕の木村大から147キロの直球を捉えてプロ初本塁打を記録嶋村選手は「左ピッチャーからあんなにきれいに運べることがなかったので、成長しているのかなと感じました」と語り、自信を深めています
守備技術の向上と実践の重要性
守備面でもビーズリー選手とのバッテリーで先発マスクを任されるようになっており、練習ではスローイングやブロッキングといった技術の向上に努めています「とにかく試合に出て経験しないと分からない」との理由から実戦を重視しており、試合後には自らのプレーを振り返る作業も欠かしません
同期の活躍から刺激を受ける嶋村選手
また、同じく育成ドラフトから入団した同期選手たちの活躍も刺激になっているようですドラフト1位の伊原選手や3位の木下選手、育成1位の工藤選手、3位の早川選手全員が1軍デビューを果たし、「(バッテリーを)組んで勝てたらめちゃくちゃうれしいと思います」と期待を寄せています
今後の課題と目指す目標
1年目に支配下選手登録を勝ち取ることはできませんでしたが、嶋村選手は「とにかく練習からアピールするしかない」と前向きな姿勢で取り組んでいます近い将来、1軍デビューを果たすために元気いっぱいで練習に励む彼の今後に注目です
- 嶋村麟士朗
- 2003年7月13日生まれ、22歳
高知県出身
177センチ、90キロ
右投げ左打ち
捕手として高知商業、四国IL高知を経て、2024年度ドラフト育成2位で阪神に入団
初出場は2025年4月19日のウエスタン・リーグ・広島戦
キーワード解説
- 育成ドラフトとは?選手を育成するために特別に指名される制度であり、通常のドラフトでは契約が難しい選手を対象にしています。
- ウエスタン・リーグとは?日本のプロ野球において、2軍のリーグで、選手が試合を行い、実戦経験を積む場です。
- スローイングとは?捕手が投手にボールを素早く投げ返す技術を指し、捕手にとって重要な技術の一つです。
- ブロッキングとは?捕手が投球を受け取る際にボールが暴れてもそれを防ぐために身体を使ってブロックする技術です。

