しかし、そこで浮き彫りになっているのが虎ファンたちの盛り上がりの欠如だ
なぜ、今シーズンの阪神の圧倒的な強さにも関わらず、ファンはしっくり来ていないのか?その中心には藤川球児監督の采配が影響しているとの声が聞かれる
独走モードの阪神、だが心は晴れない
阪神は今シーズン、驚くべき勝率を誇り、実質的な優勝候補としてその地位をキープしている8月27日時点では2位とのゲーム差が10以上で、9月上旬には優勝を決める勢いがある
しかし、ファンの多くが「盛り上がらない」と感じているのが現状だ
この不思議な感覚を解明するために、私たちは阪神ファンの生の声を聞くために、いつも活気ある居酒屋「尼のトラのおばちゃんの店」を訪ねた
名物ファンの生の声
店主の引田孝子さん(81)は全身ド派手な衣装で阪神を応援する名物ファンの一人だ「一昨年の岡田彰布監督の優勝時にはもっと盛り上がっていた
今シーズンはその熱気が感じられない」と語る
さらに、同店では多くのファンから「優勝したらテレビの人が来てくれるのか」という疑問が寄せられ、テレビ取材がなかなか来ないことにも寂しさを感じている様子が見える
ファンの優勝慣れ
長年応援している「尼崎中央三丁目商店街」の理事長・寺井利一さんは「暗黒時代を思えば、今の状況には戸惑う1勝しただけで大喜びしていた昔から比べると、味気ない感じがする」との感想を述べた
彼は、「今は優勝に慣れてしまい、期待感が薄れているのかもしれない」と考察する
藤川監督への疑問
取材を続ける中で、藤川監督の采配に対してのストレスや面白さの欠如を訴える意見も増えてきた60代の女性ファンは、「監督の採用がストレスになっている」と語り、明るい雰囲気を感じられない中での優勝を嘆いていた
阪神タイガースの優勝が目前に迫っているにも関わらず、ファンの盛り上がりが欠けている点は興味深い。藤川球児監督の采配に疑問が投げかけられており、ここからチームがさらに成長できるのかが注目される。ファンの期待に応えるためには、選手と監督の連携が重要になるだろう。
キーワード解説
- 藤川球児とは? - 元プロ野球選手。阪神タイガースを代表する投手として名を馳せ、引退後は監督に就任し、チームの指揮を執っている。
- 采配とは? - 指揮官が試合中に行う戦術や選手起用のこと。良い采配が試合の結果に大きな影響を与える。
- 暗黒時代とは? - 阪神タイガースが勝てない時代を指し、ファンの間で辛い思い出として語り継がれている。

