広島東洋カープアカデミーが育成理念を再確認、厳しい競争環境の中で選手が成長する取り組み
1990年にドミニカ共和国で開校した広島東洋カープアカデミーは、今年で35周年を迎え、多くのプロ野球選手を輩出してきましたアカデミーの現状を伝えるため、広島東洋カープ海外育成部の藤内裕夢さんにインタビューを行いました(全2回/第1回)
厳しい競争環境アカデミーには約20名の選手が在籍し、選手たちは日々激しい競争を繰り広げています
藤内さんは、日本からドミニカ共和国へ渡る前に半年間の研修を受け、文化や言語の違いに苦しみながらも、今では穏やかな気候の中でリラックスして業務を行っています
業務内容藤内さんの仕事は主に3つに分かれています
第一に「野球業務」では、選手の契約や道具の管理が行われ、選手たちは契約を経て日本へ渡る準備をします
第二に「施設管理業務」は、35年の歴史をもつアカデミーの老朽化した施設の維持管理を担当しています
そして、第三に「総務・経理業務」も行い、現地スタッフ約40名と共にアカデミーを支えています
ドミニカ共和国の野球事情ドミニカ共和国では、地域ごとに「プログラム」と呼ばれるクラブチームが存在し、多くの選手がメジャーリーグのチームと契約を目指して努力しています
カープのスカウト陣も現地のプログラムへ赴き、選手のスカウトを行っています
その後、アカデミーで行われるトライアウトを通じて選ばれた選手が正式に入部します
練習の重要性アカデミーでの練習は、午前9時からスタートし、午後は選抜された選手に対して更なる指導が行われます
カープアカデミーは練習量が多いことで知られており、選手たちもその重要性を実感しています
また、選手たちが日本のプロ野球で活躍するための、礼儀や規律も重視され、教育されています
このように、広島東洋カープアカデミーは、国際的な選手を育成するために日々努力を惜しまない取り組みを行っているのです
広島東洋カープアカデミーの取り組みは、単に野球の技術を教えるだけではなく、選手たちの人間性や規律を重視するところに特色があります。競争が厳しい環境の中でも、選手一人ひとりが成長するための基盤が築かれていることを知らせる内容は、今の野球界に必要な視点を提供していると感じます。
キーワード解説
- アカデミーとは?本来の意味は、特定の分野を学ぶために設立された教育機関で、スポーツにおいては特に選手の育成を目的とした施設を指します。
- トライアウトとは?選手が特定のチームに選ばれるための試験的な練習で、能力をチェックすることを目的としています。
- スカウトとは?プロのスポーツチームが、新しい才能を見つけるために選手を観察し、評価を行う役割を持つ人のことです。

