阪神、ブルペンデーで勝利を収める
<中日5-7阪神>◇4日◇バンテリンドーム 阪神タイガースが、中日ドラゴンズとの対戦で「ブルペンデー」としてエース級のリリーフ投手を駆使し、劇的な逆転勝利を果たした阪神は、リリーフ投手を多く起用することで知られる戦術(ブルペンデー)を採用し、全体で7投手を投入して勝利を掴んだ
勝利の瞬間を迎えたのは、9回表2点リードの場面で登板した7番手の岩崎優投手(34)
彼は1死から細川選手にきわどいコースの四球を与え、その後もボスラー選手に中前打を許し、1死一、二塁のピンチに追い込まれた
しかし、最後はたたられたようなチェンジアップで山本選手と代打のブライト選手を打ち取った
岩崎は2年ぶりの30セーブに到達し、「いつも通り、ちょっとランナー出しながら、でもゼロで帰ってこれたんで良かったです」と語った
先発はリリーフ登板が多かったネルソン投手が務め、3回を無安打無失点で切り抜けた
独特な軌道を描くナックルも特徴的だった
その後、湯浅、岩貞と無失点でつなぐものの、7点リードの7回にはハートウィグ投手が板山選手に適時打を許し、さらに島本投手が細川選手に3ランを献上した
8回にも及川投手が犠飛を与えたが、7人の投手で勝利を守り抜くことに成功した
阪神は今季最短6日後、甲子園での優勝セレモニーが期待されている
直近の優勝決定戦では2003年星野監督、2005年岡田監督、2023年岡田監督といった実績があり、再び甲子園で歓喜する瞬間は近い
藤川球児監督(45)は喜びを抑え、「ネルソン、ハートウィグともに、日本の野球を学ぶ姿勢が大切」とコメント
簡単に勝てるゲームではないとし、「修行ですね
勝ちやすい選手とそうでない選手がいる中で、全員が気持ちを入れ続ける必要があります」と引き締めた
岩貞選手は、5回から1イニング2/3を無失点とし、「みんなで勝ち切れたので良かった
(自分が)もう1アウト取れば、ゲーム展開的にもっと戦いやすい形になったと思う
もっと自分自身、力をつけていかないといけないです」と振り返った
阪神タイガースの今回の勝利は、ブルペン戦術を駆使した結果であり、選手たちの実力を感じさせるものでした。特に岩崎選手の30セーブ達成は彼の成長を物語っていますが、藤川監督が指摘したように、選手たちにはまだ学ぶべき課題があるようです。特に、日本の野球を学ぶ姿勢が重要視されており、今後の試合でもその姿勢を維持し続けてほしいところです。
キーワード解説
- ブルペンデーとは?:ブルペンデーは、通常の先発投手ではなく、リリーフピッチャーを多く起用する試合の戦術です。この戦術により、先発投手の負担が軽減され、試合を通じて投手がフレッシュな状態を保ちやすくなります。
- 30セーブとは?:30セーブは、リリーフ投手がシーズン内で30回のセーブを達成することを指します。セーブは、試合が終了する際にリードを保ったまま投手が登板し、そのまま試合に勝利した場合に記録されます。
- ナックルとは?:ナックルは、投手が投げる際に回転をほとんど加えず、バッターに不規則な軌道でボールが届く投球スタイルの一つです。これにより、バッターはボールの予測が難しくなるため、打ち取る確率が高くなります。

