ドラフト1位の伊原陵人投手(24=NTT西日本)と同3位の木下里都投手(23=KMGホールディングス)について、今春のキャンプで2軍からのスタートを検討する可能性を示唆しました
この方針は、即戦力として期待されるルーキー選手にとって、通常とは異なる珍しいプランといえます
藤川監督は、自身の現役時代のケガの経験から、若手選手を無理に酷使することを避ける「親心」をもっているようです
視察時には緊張した様子の新人選手たちに対し、「寒いから、気をつけてほしい」との言葉をかけ、体調管理の重要性を強調しました
例年通り、ルーキーたちは2月の春季キャンプで1軍メンバーに入ることが常ですが、藤川監督は「寒い時期に1軍スタートというのは若い投手に全く意味がない」と述べ、無理をさせない方針を貫いています
彼は自身が23歳の時に度重なるケガに苦しんだ経験があるため、選手には健康を第一に考えるよう促しています
こうしたアプローチは、球界では極めて異例であることがわかります
藤川監督はまた、捕手とのキャッチボールやバッターとの対戦時にも注意を払うべきとし、ルーキーたちには「1球1球を大事に」と今後の練習での心構えを指導しました
これは、焦らず徐々に成長していく姿勢を育むための大切なメッセージです
近年の阪神のドラフト1位選手の2軍スタート事例
年 | 選手名 | 理由 |
---|---|---|
2008年 | 白仁田寛和(福岡大) | 右肩痛の完治優先 |
2009年 | 蕭一傑(奈良産大) | WBC調整優先 |
2014年 | 岩貞祐太(横浜商大) | 発熱による調整遅れ |
2015年 | 横山雄哉(新日鉄住金鹿島) | 左胸鎖関節炎症 |
2016年 | 高山俊(明大) | 右手首骨折のため |
2023年 | 森下翔太(中大) | 右足肉離れのため |
2024年 | 下村海翔(青学大) | 右肘手術歴配慮 |
キーワード解説
- ドラフト1位選手とは?:毎年行われるプロ野球の新人選手を選ぶためのドラフトで、特に注目の選手が選ばれます。
- 即戦力とは?:すぐに試合で活躍できる能力を持つ選手のことで、プロチームにとっては特に重要とされます。
- キャンプとは?:プロ野球チームがシーズンに向けて行う練習のことで、選手が集まり調整を行います。
- トミー・ジョン手術とは?:肘の靭帯を修復するための手術で、多くの投手が受けることがある手術です。