試合では「7番・一塁」としてスタメン出場し、初回1死満塁の好機に左翼席へ9号満塁本塁打を放ち、観客を沸かせた
このホームランは、床田寛樹投手の低めのツーシームを見事に捉えたもので、リチャード選手の力強いスイングが印象的だった
チーム内では特筆すべき成績
巨人での1シーズンにおける満塁本塁打が2本以上となるのは、2023年の大城卓以来2年ぶりであり、移籍1年目の選手としては歴代5人目の記録となるこれは、リチャード選手が持つポテンシャルを示すものであり、チームにとっても非常に嬉しいニュースといえる
ウエスタンリーグでの実績
リチャード選手は、ソフトバンク時代にはウエスタンリーグで5年連続本塁打王に輝く実績を持つものの、1軍での定着には苦労していた2025年5月12日には秋広優人選手、大江竜聖選手とのトレードで巨人に移籍し、移籍後すぐに1軍昇格したが、最初は打率が0割台にとどまるなど、厳しい時間が続いた
成長するリチャード選手
6月13日に一度ファームに降格した後、7月8日に再昇格し、同月末からはスタメンを維持している9月10日の試合前の時点で、61試合出場で打率は.193とやや不安定だが、9本塁打、32打点と本塁打の数は着実に増加している
監督の信頼と今後の期待
リチャード選手は、「1軍と2軍は投手のレベルがまったく違うまだまだ確実性が低いが、阿部慎之助監督は我慢強く起用してくれている」と述べており、監督の信頼が伺える
リチャード選手にとってすべての試合は重要であり、定位置を確保できるかどうかは今後の成長にかかっている
「ポスト岡本」としての期待
今オフには、岡本和真選手がポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦の可能性が取り沙汰されている昨年は岡本選手が長期離脱したため、得点力が低下し、クリーンアップを担う主砲の存在が大きな課題となる
リチャード選手がその期待に応えるためには、さらなる成長が必要である
リチャード選手の活躍が期待される中、巨人のクリーンアップを支える選手として成長している姿は、多くのファンに希望を与えます。特に、移籍後の成績向上が注目されており、このまま安定したパフォーマンスを発揮し、定位置を確保できるかどうかが見ものです。
キーワード解説
- 本塁打とは?:野球において、打者がボールを打った際にフェンスを越え、一周して得点を挙げることを指す。
- ツーシームとは?:投手が投げる球種の一つで、直球に近いが横に変化する特性を持つボールです。
- ポスティングシステムとは?:日本のプロ野球選手がメジャーリーグへの移籍を希望する際に、球団が設定した条件に基づいて他球団と交渉する制度のこと。

